本年度も、補助事業期間延長を行い、令和元年度(研究2年目)に予定していた研究タスクを実施予定であった。具体的には、「地域情報の収集と現地調査」「意味ネットワークに基づく地域特性を象徴する語句と現地で評価との整合性の確認」のタスクのうち、現地との打ち合わせを実施する予定であった。 しかしながら、現地との打ち合わせについては、担当者の変更や観光の在り方の変化により、十分な成果を得ることはできなかった。 また、オープンデータの拡大と、AI技術の進化により生成AIの一種であるOpenAIが2022年11月に公開したChatGPTの公開により、「文献の収集」「意味ネットワークの作成」に関しては、容易に実現が可能となってきている。これらの現状を受け、本研究の現状へのアドホックな対応法を検討し、生成AIを積極的に活用することとインバウンドに向けた海外でのテキストマイニングの手法について検討を進めた。 本研究は、様々なメディア上に流通している地域のテキスト情報をテキストマイニングの手法により解析・分析し、有効な観光資源を有していないと考えられている地域のポテンシャルの発掘を行い、観光振興・地域振興に役立てることを目的としていたが、研究初年度の2018年(平成30年)9月6日に発生した北海道胆振東部地震、2019年(令和元年)末からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により、現地との打ち合わせが制限され、研究の推進に当たってに大きな制限を受けた。 また、MeCabを活用した形態素解析を主たる手法として採用していたが、前述の生成AIの出現により、過大な影響を受けた。
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