研究課題/領域番号 |
18K11875
|
研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
川又 啓子 青山学院大学, 総合文化政策学部, 教授 (00306854)
|
研究分担者 |
田嶋 規雄 拓殖大学, 商学部, 教授 (20328008)
三浦 俊彦 中央大学, 商学部, 教授 (60190592)
中川 正悦郎 成城大学, 経済学部, 准教授 (20755839)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | 観光 / クールジャパン / コンテンツ・ツーリズム / マーケティング / 消費者行動 |
研究実績の概要 |
■「文化とマーケティング研究会」における発表(主催:青山学院大学総合文化政策学会) 2019年度は,これまでの研究成果の中間報告として,「文化とマーケティング研究会」を開催した。「ジャパニーズ・ポップカルチャー・イベントの形成・発展メカニズム」(川又報告)では,メガマーケティングの枠組みから,JPCE形成・発展のプロセスを分析した。また,「仏独旅行者のジャパニーズ・ポップカルチャーに対する情報探索行動:日本関連イベントにおける来場者調査の結果から」(中川報告)では,2018年2019年とJPCE会場(ドコミ(ドイツ・デュッセルドルフ),ジャパンエキスポ(フランス・パリ))で実施した来場者調査の分析結果を紹介し,潜在的旅行者の情報源としてのイベントの重要性を確認して,観光分野のインバウンド戦略へのインプリケーションを提示した。 ■"International workshop on cultural festivals: new challenges in the digital age?"における発表 (主催:Cultural Festivals Organization & Management) 文化イベント・フェスティバルに関するワークショップ(スペイン・ヴァレンシア大学)において,ジャパンエキスポと世界コスプレサミットに関する報告を行った。 ■国際ネットワークの形成 上記ワークショップへの参加を契機に,学術書への投稿やEURAM(European Academy of Management)での発表の機会が与えられた。また,イタリア・ルッカ市の大学院大学IMT School for Advanced Studies Luccaから,セミナー講師の依頼をうけたことも大きな成果であった。しかしながら,新型コロナウィルス感染拡大の影響で,いずれも延期になっている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2020年1月までは当初の計画以上に進展していたが,新型コロナウィルス感染拡大の影響で,3月に予定されていたイタリア出張(IMT Luccaでのセミナー開催とRomics, Romaの訪問とインタビュー調査)がキャンセルになり,計画の変更を余儀なくされたため,(2)とした。
|
今後の研究の推進方策 |
【2020年度の研究計画】 2020年度は最終年度となるので,これまでの研究のまとめに注力する予定である。まず,論文としては,International Journal of Arts Management誌への投稿を予定している。新型コロナウィルス収束の見通しが立たないため,海外出張の計画は難しいところではあるが,6月に予定されていたEURAMの研究大会が12月に延期されたため(フルペーパーは採択済),状況が許せば学会発表を行う。 【研究を遂行する上での課題と対応策】 新型コロナウィルスが収束せず,EURAMでの学会が再度延期あるいは中止になった場合には,研究課題の延長を申請する予定である。6月の学会延期は3ヶ月前に学会事務局から告知されたので,今回も9月頃には判断が下されるものと思われる。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染拡大の影響によるイタリア出張中止のため,次年度使用額が生じた。2020年度は6月から12月に延期されたEURAM(Dublin, Ireland)への学会報告経費に充当する予定である。
|