研究課題/領域番号 |
18K11881
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
高梨 博子 日本女子大学, 文学部, 教授 (80551887)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | インバウンド観光 / 対話的交流 / 間主観性 / 都市の進化 / アイデンティティ / ボランティア活動 |
研究実績の概要 |
2021年度は、新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、当初計画していた国内外でのフィールドワークの実施はできなかったが、これまで収集したデータの整理と分析を中心に、バフチンの対話原理やスタンス、都市のガバナンスなど関連理論を発展的に解釈し、観光場面における対話的交流や都市のアイデンティティの構造分析、対話の質的向上や人材育成・地域づくりに向けた調査研究を継続した。 著書の分担執筆や研究論文の公表、学会発表を行った。国際的な著書としては、“Emergent stance in walking tour discourse in Nara”を論集Language and intercultural communication in tourism (Routledge)に公表した。 国際的な研究発表としては、2021年7月の国際語用論学会(オンライン)で“Poetic performance in walking tour discourse”の発表を行い、9月のアジア交通学会(オンライン)では、“The dialogic formation of tourism strategies in urban renaissance cities”を発表し、Journal of EASTS(The Eastern Asia Society for Transportation Studies)の掲載(査読付き)が決定した。 国内の研究発表としては、10月の日本国際観光学会全国大会と12月の日本観光研究学会全国大会(ともにオンライン)では、対話におけるユーモアに着眼した研究発表を行い、日本観光研究学会全国大会発表の「外国人旅行者へのガイドツアーや応接におけるユーモアのある対話の分析」は『第36回日本観光研究学会全国大会学術論文集』に掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年度の目標は、国内外でのデータ収集と分析、対話原理や都市研究に基づく理論的枠組みや実施手法の整理、学会等での発表であり、新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受けて国内外でのフィールドワークは実施できなかったが、国際的な著作の公表、国際的な研究発表としては、7月の国際語用論学会及び9月のアジア交通学会、研究論文としてはアジア交通学会の国際ジャーナル掲載決定など、研究分析結果をとりまとめ、公表している。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は、新型コロナウィルス感染症の状況を踏まえつつ、2020年度から2021年度にかけて実施できなかった国内外でのフィールドワークの実施の可能性を見定めていく。国内外でさらなるデータ収集や分析を行いつつ、対話的交流の理論的枠組みや実施手法の整理とその実証研究、学会等での発表や論文公表を進めていく計画であり、社会言語科学会及び異文化コミュニケーション学会、日本観光研究学会等で学会発表を行う。 本科研のとりまとめとして、分野横断的な有識者によるシンポジウムを開催して研究分析のとりまとめを行い、大学・政府・自治体・観光関係者に発信する。
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