研究課題/領域番号 |
18K11884
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研究機関 | 大阪成蹊大学 |
研究代表者 |
李 美花 大阪成蹊大学, 経営学部, 准教授 (30626289)
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研究分担者 |
尾家 建生 大阪府立大学, 研究推進機構, 客員研究員 (30441124)
中子 富貴子 公立小松大学, 国際文化交流学部, 准教授 (80636358)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ガストロノミー資源 / フードトレイル / 食の街道 / ビジネスモデル / カリナリーツーリズム |
研究実績の概要 |
【研究概要】 コロナの影響で予定していた国内と海外への研究出張ができず、最初の計画とは大幅な変更があった。 共同研究者による2020年度の研究は主に文献調査を行った。共同研究者である尾家は、9月13日から14日の日程で、「京都府京丹後市のガストロノミー資源の調査」を行った。訪問したのは、ミルク工房そら、フルーツトレイル、梅本農場&レストランてんとうむし畑、キコリ谷テラス、田園紳士、レストランAONONE、海の京都DMOである。 そして、研究代表者による研究は、福岡糸島市と沖縄県へのフィールドサーベイを行った。 一つ目は、福岡糸島市の事例と唐津街道のフィールドサーベイである。日程は、令和2年11月25日~令和2年11月27日で、訪問先は、一般社団法人糸島市観光協会と、糸島の牡蠣小屋への視察と唐津街道の宿場町「前原宿」にある「古材の森」を訪問した。研究成果としては、国内の食の街道の事例調査「糸島のフードツーリズム(牡蠣小屋)」ができたことで、これまでの事例を比較分析ができる点である。二つ目は、沖縄県の「本部町そば街道」へのフィールドサーベイである。日程は、令和3年2月8日~令和2年2月10日 で、本部町商工会・本部町観光協会(川満利奈氏)にてヒアリング調査を実施した。県道84号線の「そば街道」に参加している「きしもと食堂」などで試食を行った。 いずれの国内における食の街道事例を通じて、食を活かした地域活性化としてのフードトレイルの可能性が確いずれの国内食の街道事例を通じて、食を活かした地域活性化としてのフードトレイルの可能性が確認できた。 これまでの国内事例と、以上の事例を比較分析して海外と国内の学会で発表する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
感染者数の増加により、非常事態宣言が続いている中、フィールドサーベイはできない状況である。研究代表者以外の共同研究者は、コロナにより出張ができず、文献調査のみを実施した。研究代表者は、福岡糸島市と沖縄県へのフィールドサーベイを行った。 なお、共同研究者である尾家は、京丹後市においてフードトレイルを構成する事業者のガストロノミー資源の特徴を精査した。そして、フードトレイルを構成するステークホルダーと訪問者との関係において価値共創がもたらされるであろうことが理論的に示された。フードトレイルは「場所の味覚」をコンセプトとして地域のガストロノミーをブランディングするすぐれた手法であることが理論的に明らかとなった。
そして、昨年度に引き続き、共同論文「ガストロノミーツーリズム商品の開発とマーケティング戦略」の執筆を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの国内事例と、以上の事例を比較分析して海外と国内の学会で発表する予定である。なお、最終的には海外学術雑誌(SSCI)に投稿予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナにより、計画していた研究が進まなく、一年延長となった。
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