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2018 年度 実施状況報告書

LGBTにまつわる困難・トラブルへの対応策集の作成

研究課題

研究課題/領域番号 18K11893
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

石丸 径一郎  お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (30435721)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードLGBT
研究実績の概要

5年間の研究期間の1年目である本年は、LGBTに関するトラブルや困難に関連する事例や対応について幅広く情報を収集した。東京レインボープライドやレインボー・リール東京といった大規模なLGBT関連イベントを視察し、NPOやその他の団体、企業、教育機関、行政機関などの取り組みを調査した。また、国内外で出版されているLGBTに関する書籍を収集し、研究協力者の助力も得て内容を分析した。多数派も含めた性的指向の観点から見たジェンダー関連の人間の対人心理的な行動について、またLGBTの中でも身体的な性別に関するマイノリティである性分化疾患・インターセックスについて、考察・知見をまとめ、日本心理学会第82回大会での発表、またジャーナルへの論文掲載につながった。LGBTの関連領域である、性嗜好の多様性や性機能のトラブルについても関連研究における知見をまとめ、書籍執筆を行った。
人口中に占めるLGBT層の割合やLGBTマーケットの規模が広告代理店によって試算されており、日本国内でも企業では従業員や顧客向けの対応が急速に進んでいる。一方、教育機関での対応はやや遅れている。特に、大学におけるLGBT対応や、大学におけるLGBTセンターのあり方について、国内外の資料を集め、分析する作業に着手し始めた。2年目に向けて、大学における学生・教職員・卒業生などについてのLGBT関連のトラブルや対応、支援機関のあり方などについて、特に重点的に調査をし提案をまとめていきたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

大きな遅れはなく、ほぼ予定通りに進行している。

今後の研究の推進方策

次年度も同様に調査を続行し、データを整理・分析していく予定である。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 男性の前での行動を女性たちはどのように評価しあうのか:平等主義志向性の高さと同性間のステレオタイプ的偏見に着目して2019

    • 著者名/発表者名
      森裕子・石丸径一郎
    • 雑誌名

      お茶の水女子大学心理臨床相談センター紀要

      巻: 20 ページ: 13-20

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 性分化疾患であるMRKHロキタンスキー症候群への心理的支援のあり方2019

    • 著者名/発表者名
      菰田敦子・石丸径一郎
    • 雑誌名

      お茶の水女子大学心理臨床相談センター紀要

      巻: 20 ページ: 75-86

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 女子会と合コンとで女性の行動は変わるのか:ジェンダー・アイデンティティの強さとの関連に着目して2019

    • 著者名/発表者名
      森裕子・石丸径一郎
    • 雑誌名

      日本性科学会雑誌

      巻: 36(1) ページ: 45-52

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 自閉症スペクトラム障害と性別違和はどのように併存しているのか:当事者たちの「自分史」に注目して2019

    • 著者名/発表者名
      庄司悠花・石丸径一郎・針間克己
    • 学会等名
      GID(性同一性障害)学会第21回研究大会
  • [学会発表] 心理系学部・専攻における教育の実態と今後の展望2018

    • 著者名/発表者名
      石丸径一郎
    • 学会等名
      日本性科学会第38回学術集会
    • 招待講演
  • [学会発表] LGBTs学生の支援2018

    • 著者名/発表者名
      石丸径一郎
    • 学会等名
      産業カウンセリング学会第23回大会
    • 招待講演
  • [学会発表] 女子大学生の性別に関する認知と判断:男女平等主義志向性と自己・他者の行動評価に着目して2018

    • 著者名/発表者名
      森裕子・石丸径一郎
    • 学会等名
      日本心理学会第82回大会
  • [学会発表] MRKHロキタンスキー症候群における心理的支援ニーズ2018

    • 著者名/発表者名
      菰田敦子・石丸径一郎
    • 学会等名
      日本心理学会第82回大会
  • [図書] 公認心理師技法ガイド:臨床の場で役立つ実践のすべて2019

    • 著者名/発表者名
      下山晴彦・伊藤絵美・黒田美保 他
    • 総ページ数
      877
    • 出版者
      文光堂
    • ISBN
      4830636262
  • [図書] セックス・セラピー入門2018

    • 著者名/発表者名
      日本性科学会 他
    • 総ページ数
      448
    • 出版者
      金原出版
    • ISBN
      4307301366

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公開日: 2019-12-27  

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