研究課題/領域番号 |
18K11896
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
日比野 由利 金沢大学, 医学系, 助教 (40362008)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | 卵子提供 / 代理出産 / 生殖補助医療 |
研究実績の概要 |
2019年5月末にオーストラリア(メルボルン)へ研究滞在のため渡航した。一時帰国中の2019年11月2日に日本科学未来館(東京)でセミナー「卵子提供・代理出産で家族をつくる(第7回)」(http://hibino.w3.kanazawa-u.ac.jp/img/Seminar_20191102.pdf)を開催し、「卵子ドナー、代理母、以来親、子どもたちのコミュニティ」と題して話題提供を行った。その後、情報交換会を開催し、当事者からインフォーマルな形で情報を得た。セミナーのまとめをホームページに掲載した。このセミナーにおいて研究協力の依頼文を配布し、同意した対象者に対し、インタビューを実施した。このテーマに関して研究報告を行なった。 オーストラリアでの研究滞在から一時帰国し、2020年1月19日に「生殖テクノロジーとヘルスケアを考える研究会」を金沢大学東京事務所で開催した。研究会で、「配偶子の匿名性・非匿名性に関する世界の動き:レビュー」と題して話題提供を行った。日本と海外の法制度に関して論文執筆のための文献検索および情報収集を行った。今後の論文執筆に役立つ有益な情報交換を行うことができた。出自を知る権利に関して、論文を執筆して英文誌に投稿した。オーストラリアで引き続き本研究に関わる情報収集を行っていたが、2020年3月末にコロナ問題が深刻化している状況も鑑み、オーストラリアから帰国し、日本で基盤研究の課題を含め研究を継続することにした。しばらくの間、文献研究を中心に研究を継続する予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
国際共同研究Aの研究計画を平行して行っており、2019年から2020年にかけて海外渡航、滞在をしていた。このため、基盤研究Cの研究計画の進捗がややおくれがちであった。
|
今後の研究の推進方策 |
自己隔離のため、研究会やセミナーの開催、インタビューの実施は控えて、自宅での研究作業を中心に進める。資料の読解と論文執筆を中心に進めていきたい。
|
次年度使用額が生じた理由 |
国際共同研究Aの研究遂行によってほとんどの期間を渡航先での研究滞在に費やしたため、経費の支出を伴った本研究の遂行が困難であった。 次年度、本研究の研究計画の遅れを取り戻す予定である。
|