研究課題/領域番号 |
18K11899
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
宮地 歌織 佐賀大学, 芸術地域デザイン学部, 客員研究員 (40547999)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | アフリカ / ケニア / 高齢者 / 女性 / ジェンダー / ケア |
研究実績の概要 |
本研究では、アフリカ地域の女性高齢者のケアの現状を知るために、二つの国での調査を予定していた。ケニアについてはナイロビ、クワレ県を主な対象としており、2018年、2019年度に現地調査を実施し、それら結果を論文や学会発表等で公開してきた。 ナイジェリアについては2020年3月に渡航を予定していたが、COVID-19の影響で海外渡航延期を余儀なくされ、現地調査が不可能になった。そのため国内における文献研究や世界における高齢化の課題と取り組みについて情報収集を行った。またオンラインでケニア・ナイジェリアの情報を得つつ、来年度に向けての調査準備を進めている。 本年度は、本科研での過去の調査研究から得られた結果をもとに、2本の英文の論文を執筆し、それらは来年度に出版される予定である。また、2020年7月に予定されていたカナダでの国際学会(AAGE)がオンラインでの開催となり、Zoomでの発表を行った。 また今年度はCOVID-19の影響で国内における対面での研究会は少なかったものの、オンラインでの研究会にて、アフリカの高齢者に関する学際的な研究者の方々(公衆衛生、医療経済学、統計学等)とともに、今後のアフリカにおける高齢者対策についての議論を多く行うことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初は本年度が本研究の最終年度の予定であったが、COVID-19の影響により、ケニア、ならびにナイジェリアでの調査ができなかったため、全体としてやや調査研究が遅れている。ナイジェリアでは、ケニアと同様に高齢者女性と関係者に対するインタビューや参与観察などの調査方法を検討していたが、今後の対策としてはオンラインでの実施などの方法の変更を検討している。
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今後の研究の推進方策 |
当初は本年度が最終年度の予定であったが、ケニアやナイジェリアでの海外での調査ができなかったことから、延長の申請を行った。海外渡航が可能になった場合には、ケニアでのフォローアップ調査、ナイジェリアでのインタビュー調査を実施予定である。ただし渡航ができない場合も想定されるため、その場合は、カウンターパートの協力を得ながら、オンラインでのインタビューやアンケート回答など手法の変更を検討しつつ、女性高齢者の現状の把握に努める。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の影響を受け、アフリカへの渡航ならびに現地調査が不可能になっため、出張予定を延期し、繰り越しを行った。状況を見ながら、来年度に現地での調査を行う予定である。
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