研究課題/領域番号 |
18K11899
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
宮地 歌織 佐賀大学, 教育学部, 客員研究員 (40547999)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ケニア / 高齢者 / 女性 / ジェンダー / アフリカ |
研究実績の概要 |
本年度も新型コロナウィルスによるパンデミックの影響により渡航が不可能となったことで、予定をしていたケニアおよびナイジェリアにおける女性高齢者を対象とした現地調査が実行できなかった。そのため、文献研究、ならびに国内での研究会や、オンラインでの現地カウンターパートとの打ち合わせなどを行い、可能な範囲で現地の情報を収集することに努めた。 また海外渡航できないことから、これまでの調査結果をとりまとめたり、オンラインでの研究会を実施したり、それら結果について、他大学の研究者とともに日本国際保健医療学会(オンライン)での発表を行うなど、国内での活動を積極的に行った。 その他には、それら調査結果について、海外の研究機関におけるジャーナル(Arxiud'Etnografia de Catalunya)にて査読付きの英語論文が出版されたり、アフリカにおけるジェンダーについての書籍(編著)(「Aging and Care in Africa: A Case Study of Rural Women's Life in Kenya」『Contemporary Gender and Sexuality in Africa: African-Japanese Anthropological Approach (African Potentials: Convivial Perspectives for the Future of Humanity)』)に論文が掲載されるなど、一定の成果を上げることができている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルスの影響により、海外渡航ができなかったため、当初の計画で予定していたスケジュールからはやや遅れている状況にある。ただこれまでの調査結果をもとに論文等を執筆し出版されるなど、一定の成果も得られている。調査は来年度に持ち越す予定である。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルスの状況次第ではあるが、海外渡航の実施を予定している。もし渡航が不可能な場合にについては、ケニアにおいては、カウンターパートとの関係が良好なことから、インターネットを通じてのオンラインミーティングなどを行いつつ、現地の情報を取得する。最終年度であるため、フォローアップの調査として、本調査の対象者の高齢者女性へのインタビューを実施予定である。それらインタビューもオンラインを検討するなど、柔軟に対応できるよう準備を進めておく。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルスの影響により、予定をしていた海外での調査ができなかったため、次年度に現地調査を予定している。今後もオンラインによる国内研究会の開催や最新の研究動向の把握しつつ、最終年度としての総括を行う。
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