研究課題/領域番号 |
18K11908
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研究機関 | 聖泉大学 |
研究代表者 |
富川 拓 聖泉大学, 人間学部, 准教授 (70369627)
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研究分担者 |
木脇 奈智子 藤女子大学, 人間生活学部, 教授 (00280066)
大束 貢生 佛教大学, 社会学部, 准教授 (20351306)
新矢 昌昭 華頂短期大学, 歴史学科, 教授 (70625699)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 男女共同参画 / ジェンダー / 男性 / 子育て / DV / 地方自治体 |
研究実績の概要 |
本研究では、ジェンダー研究の視点から地方自治体の男性を対象とした男女共同参画政策の課題を明らかにし、具体的な検討に向けた調査の実施分析及び男性を対象とした事業モデルを作成することを目的とする。当事者性を重視し、地方自治体や男女共同参画センター、市民グループ、自治会への聞き取りを実施すると同時に、諸外国の事例や知見を用いた国際的な視点から男性施策を検討し、当事者と協働して実践的な事業モデルの作成を目指す。2019年度は研究実施計画に沿って以下の研究活動を行った。 ①引き続き、日本国内・先進諸外国の男女共同参画、男性対象政策、ジェンダー、男性学・男性性研究に関する文献を収集し、その論点と知見をまとめ、総合的な把握を目指した。②男性対象政策の現状と課題を整理するため、協力自治体である滋賀県彦根市、甲賀市において、自治体職員、男女共同参画センター、自治会を対象としたインタビュー調査を実施した。新型コロナウイルス感染症の影響や協力自治体の都合により、その他の自治体については次年度に持ち越すこととした。③彦根市、甲賀市、愛荘町では、自治体との間で事業に関する具体的な協議をすることができた。④先進的な取り組みを行う自治体を対象としたインタビュー調査を実施し、具体的な事業案検討の参考とする計画であったが、新型コロナウイルス感染症の影響により実施を次年度に持ち越すこととした。⑤フィンランド、スウェーデンで調査を行う計画であったが、受け入れ先の都合により、実施を次年度に持ち越すこととした。⑥先進的自治体の調査とフィンランド、スウェーデンでの調査が次年度実施となったため、その結果を参考に実施を予定していた全国自治体を対象とした質問紙調査についても、同じく次年度に持ち越すこととした。⑦研究結果をまとめ、学会発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
②の協力自治体でのインタビュー調査については、新型コロナウイルス感染症の影響や協力自治体の都合により、滋賀県彦根市、甲賀市での実施に留まった。 ④の先進的な取り組みを行う自治体を対象としたインタビュー調査に関しては、新型コロナウイルス感染症の影響により実施ができなかった。 ⑤のフィンランド、スウェーデンでの調査に関しては、受け入れ先の都合により、実施が出来なかった。 ⑥の全国自治体を対象とした質問紙調査に関しては、先進的取り組みを行う自治体の調査とフィンランド、スウェーデンの調査結果を参考にして質問項目を作成する予定であったため、実施することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、協力自治体、先進的取り組みを行う自治体、フィンランド、スウェーデン調査、全国自治体を対象とした質問紙調査を行う計画であるが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う移動制限や現地の受け入れ態勢の問題もあるため、状況を慎重に判断しつつ、調査を実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
協力自治体調査調査、先進的な取り組みをしている自治体調査、フィンランド、スウェーデン調査、全国自治体を対象とした質問紙調査が、受け入れ先の都合や、新型コロナウイルス感染症の拡大により、実施出来なかったため。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う移動制限や現地の受け入れ態勢の問題もあるため、状況を慎重に判断しつつ、次年度に調査を実施する予定である。
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