研究課題/領域番号 |
18K11912
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 沖縄大学 |
研究代表者 |
成定 洋子 沖縄大学, 経法商学部, 教授 (60637388)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 戦後沖縄 / 労働 / 雇用 / 仕事 / ジェンダー / 女性 / 非正規労働 / 売買春 |
研究成果の概要 |
戦後沖縄における労働や雇用、仕事をめぐる実践や課題、文化・社会的な意味や意義は、沖縄戦や米軍基地の変容とともに大きく変化してきた。沖縄県の女性に関わる労働の実態や課題は戦後沖縄をめぐる歴史的変動を踏まえて丁寧に考察する必要がある。そこで、本研究は、戦後沖縄における労働とジェンダーの関係性について実践的・実証的・理論的に明らかにできる総合的・学際的研究領域を確立することを目指しながら、大きく分けて、①戦後沖縄において女性労働の可視化と理論的アプローチの構築、②戦後沖縄の女性労働関連資料の資料集化とデジタルアーカイブ化、③ジェンダー問題解決に向けた女性図書館の可能性の開示という三点の成果を得た。
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自由記述の分野 |
ジェンダー研究
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、沖縄県の女性の労働・働き方が、全国平均と比して、女性の労働力率におけるM字曲線の谷の部分が浅く、(県全体の平均賃金の低さゆえに)男女の賃金格差は小さいなど、本土とは異なる複雑な特徴を持っており、女性たちが、戦後沖縄の経済や労働を様々な形で支え、けん引してきたという、歴史的・地政学的背景を丁寧に検証する必要性を明らかにした。また、戦後沖縄における女性の労働・仕事の中でも、重要でありながら不可視化されがちだった「国際福祉相談」に関わる資料集を発行するとともに、同時に沖縄県公文書館の「国際福祉相談書文書」において同資料集の全文のデジタルアーカイブ化することで、社会的に共有可能なものとした。
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