研究課題/領域番号 |
18K11948
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
真鍋 陸太郎 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (30302780)
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研究分担者 |
水越 伸 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (60219623)
宮田 雅子 愛知淑徳大学, 創造表現学部, 准教授 (20431976)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | コミュニティ・アーカイブ / コミュニティ情報 / 地域 / デジタルストーリーテリング |
研究実績の概要 |
本研究は次の4つの内容から総括をおこなう計画で進めている。 (1)コミュニティ情報の収集その1「DST技法の発展的開発とワークショップ技法の検討・実践」。(2)コミュニティ情報の収集その2「インターネットを経由した コミュニティ情報収集の検討・実践」。(3)コミュニティ情報の蓄積「収集したコミュニ ティ情報の蓄積方法の検討・実装」。(4)コミュニティ情報の活用 「アーカイブされたコミュニティ情報の利活用の検討・実践」。 以下、2020年度の研究活動を記載し、上述に該当する部分を( )で示している。 2020年度も東京都文京区での「あなたの名所ものがたり」でコミュニティ情報の収集・蓄積・活用に関する実践を行ったがCOVID-19感染拡大のためこれまでとは違う非対面でのワークショップ(郵送によるコミュニティ情報の収集と地域ケーブルテレビを介した情報の開示)を実践した(1)(3)(4)。一方で、大田区大森山王商店街での実践は商店街へのCOVID-19の影響が大きく、人が集まる機会を避けたために実践をおこなうことはできなかったが、対象地の活動主体との数回の打ち合わせを経て2021年度の感染症に対処した実践を計画検討した(1)(4)。また、インターネット上のコミュニティ情報を取得するため上述の2地区(東京都文京区(全体)、東京都大田区大森山王地区)を対象としたTwitter情報の収集を続けている(2)。一方で、物的空間に関するコミュニティ情報の最小単位として「通り単位(Street Unit)」に着目して、その単位での集計方法を検討・開発し、実際にそれら情報を用いて地区課題の把握をおこなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究では、地域での対面ワークショップによるコミュニティ情報の収集と活用が研究上の重要な1つの要素であるが、2020年度はCOVID-19感染拡大のため対面ワークショップを実施することができず、実践ワークショップという視点からは研究が遅延したと言える。一方で、対面には寄らない通信技術(情報通信技術、郵便、テレビ放送など)を活用した新たな側面を検討することができた副作用があったと言える。
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今後の研究の推進方策 |
上述のように2020年度のCOVID-19感染拡大は、本研究において従来型の対面ワークショップとは違った方法によるコミュニティ・アーカイビングの方法を検討するための機会を提供した。2020年度に経験・実践した内容を踏まえて2021年度は、対面・非対面のハイブリッドでのコミュニティ・アーカイビングを検討するとともに、これらを受けて総合的なまとめを実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度に予定していた国際会議出席等がキャンセルとなり、また対面でのワークショップ実践が再調整となったために次年度使用額が生じた。2021年度は対面・非対面のハイブリッド型の実践を実施し、またオンライン国際会議への出席等があるため、予算執行がおこなわれる予定である。
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