研究課題/領域番号 |
18K11949
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
萩野 紀一郎 富山大学, 学術研究部芸術文化学系, 准教授 (70242005)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | デザイン/ビルド / 建築教育 / 建築意匠 / 身体性 / リアリティー / 素材・質感 / 原寸大・スケール感 |
研究実績の概要 |
これまでの研究成果の発表の場として、2020年9月に当初予定していた日本建築学会大会におけるパネルディスカッション「手で考えて身体でつくる-デザイン/ビルド建築教育の多様性と可能性」を2021年9月9日にオンラインで開催した。私は、日本建築学会建築教育委員会のデザイン/ビルド教育WGの主査として、このパネルディスカッションの企画、主旨説明、パネルディスカッションのコーディネータを務め、本研究のこれまでの成果を発表した。また、このイベントに際し、登壇者だけでなく、本研究で集めた情報をもとに多くのデザイン/ビルド教育の実践者に報告書を書いていただき、資料集をまとめた。 このほかに国内外の大学での講演やオンラインイベントで、私自身が取り組んできた/私が本研究で調べてきたデザイン/ビルド教育についての講演を行った。例えば、トリノ工科大主催のPolitecnico di Torino - Rehabilitation of traditional heritage and local development 3.0、日本建築学会教育賞(教育貢献)受賞記念シンポジウム ~土に学ぶ教育-今甦る版築;実践的建築教育の試み;基調講演 1 「手で考えて身体でつくる-デザイン/ビルド教育の可能性」、など。 また、富山大学芸術文化学部におけるデザイン/ビルド教育の成果の発表の場として、2022年1月から2月にかけて、東京ミッドタウン・デザイン・ハブにて、日本デザイン振興会主催のゼミ展にて展示およびオンライン・トークも行わせていただき、本研究の成果を広く一般の方々に発表する機会を得た。 海外での現地調査は、2021年度も全く実施できなかったので、2022年度まで期間を延長していただき、新型コロナの状況をみながら、引き続き取り組んでいきたいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでの研究成果を発表する機会を多く得たという点においては、極めて順調に進展している。 ただし、新型コロナの影響で、海外の事例調査については、2019年に実施した以降は、オンラインやネットでのヒアリングや情報収集に留まっており、その点については、当初の予定通りの期間で終了できず、期間を延長させていただいている。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナの状況をみながら、海外での事例調査の実施を計画すると同時に、国内での調査も改めて行い、ワークショップにおける建築教育なども含めて、広く資料を集めていく。また主査を務めている日本建築学会の建築教育委員会デザイン/ビルド・ワーキング・グループのメンバーや、本研究を通じて培ってきたデザイン/ビルド教育を実践している教育者・建築家とともに、本研究の成果を本にまとめていくことも検討していきたいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナの影響で、海外での事例調査が実施できなかったため、2022年度まで期間を延長させていただいた。 2022年度は、最終年度なので、新型コロナの状況をみながら海外調査を可能な限り遂行し、また、国内での調査および成果発表も同時に進めていく。
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