研究課題/領域番号 |
18K11961
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研究機関 | 静岡文化芸術大学 |
研究代表者 |
黒田 宏治 静岡文化芸術大学, デザイン学部, 教授 (40329553)
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研究分担者 |
和田 和美 静岡文化芸術大学, デザイン学部, 教授 (40434534) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | デザイン政策 / デザイン振興 / アーカイブ / デザインプロモーション / デザイン史 / 通商産業省 / 日本産業デザイン振興会 |
研究実績の概要 |
2020年度には、新型コロナ禍にあり、研究活動が大きく制約される中、オンライン方式での研究シンポジウムの企画・運営・記録、非対面型のインタビュー調査、並びにアーカイブ研究活動を踏まえた学会研究発表に取り組んだ。 オンライン方式の研究シンポジウムは、芸術工学会夏期大会「行政とデザイン」であり、研究メンバーの黒田・青木が中心となり、海外から基調講演者、国内から研究発表討議者3名を招き、8月1日に実施した。第一部「日本のデザイン行政・振興活動の歩み」(黒田宏治、青木史郎)、第二部「豊かな社会を創るために-行政・産業・学術、市民の連携」(KunーPyo LEE)、第三部「政策をデザインする時代」(黒田宏治、橋本直樹、中山郁英、横山和人)の構成で、参加者は約80名であった。発表・討議記録は報告書に取りまとめるとともに芸術工学会誌に掲載した。 非対面型インタビュー調査は「89デザインイヤー運動に併走した5年間を振り返る」「1970年代前半の日本産業デザイン振興会」の2件で、それぞれA4・18頁、A4・7頁の内容である。調査記録の公表については検討中である。 また、アーカイブ活動を踏まえた研究発表は、2020年度は延べ9件行った。「デザイン振興政策アーカイブの構築」「「'89 Design Year」運動と地域への波及効果」「行政とデザインのこれからに向けて」など、雑誌論文5件、学会発表4件である(いずれも芸術工学会)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度は新型コロナ禍で、緊急事態宣言や各種感染防止対策から諸活動・移動制約の研究環境下にあり、予定した資料調査等のための国内移動、対面によるインタビュー調査等を行うことができなかった。そのような制約環境が続く中、オンライン方式の研究シンポジウム(当初予定は通常方式だった)、対象を限定した一部非対面型のインタビュー調査等を実施することができた。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度には、新型コロナ禍の情勢を見つつ、2020年度に実施予定だったが延期したインタビュー調査数件、ミニシンポジウム形式の公開インタビュー(地方開催)の実施を検討する。また、デザイン振興政策関係資料の継続収集調査の進捗、本研究で実施してきたインタビュー調査記録整理等を踏まえ、デザイン振興政策アーカイブへの追加登録を推進する。そして、それら2021年度研究の成果も含め、本研究の成果であるアーカイブ掲載資料一覧、インタビュー調査記録、関係研究発表等を研究報告書に取りまとめ、公表する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度は新型コロナ禍の研究制約下にあったため、見込んだ研究活動の多くが実施できず、2021年度に繰り越しの手続きを行った。2021年度は、新型コロナ禍の動向を注視しつつ、延期していた資料調査、インタビュー調査等の実施、及び本研究の報告書の編集制作配布を中心に直接経費を使用する計画である。
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備考 |
→内容構成は次の通り。デザイン振興政策アーカイブ:「文献検索」収録資料325件、「デザイン振興政策のあゆみ」、「視点論点」「研究フォーラム」。 芸術工学会2020夏期大会「行政とデザイン」実施記録報告書(2020年11月、A4・55頁) →主な内容は次の通り。第一部「日本のデザイン行政・振興政策の歩み」、第二部「行政・産業・学術、市民の連携」、第三部「政策をデザインする時代」。
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