研究課題/領域番号 |
18K11961
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研究機関 | 静岡文化芸術大学 |
研究代表者 |
黒田 宏治 静岡文化芸術大学, デザイン学部, 教授 (40329553)
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研究分担者 |
和田 和美 静岡文化芸術大学, デザイン学部, 教授 (40434534) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | デザイン政策 / デザイン行政 / 現代デザイン史 / 通商産業省 / 日本産業デザイン振興会 / アーカイブ / デザインプロモーション |
研究実績の概要 |
終戦後から2000年代初頭までの期間を対象に、通商産業省、日本産業デザイン振興会などが進めてきたデザイン政策やデザイン振興事業等に関する文献資料類を収集・整理し、「デザイン振興政策アーカイブ(https://design-archives.jp/)」(以下、アーカイブ)を構築、2019年5月に公開した。その後、段階的に収録情報の拡充を進め、今日に至っている。現在までに325件の文献資料類が収録されている。 また、アーカイブ構築に並行して、文献資料記録を補完する意味で、デザイン政策や振興事業の当事者へのインタビュー調査等を実施した。戦後日本のデザイン振興政策の文書化されない諸状況・経緯・政策意図等についての証言記録として、10件ほどをアーカイブに収録・公開している。 本研究期間中、3件の研究活動(シンポジウム)に関係した。GDE2019トーク「日本のデザイン政策の歴史」、芸術工学会2020夏期大会「行政とデザイン」、日本デザイン学会OPEN SIG 2021「プロモーションデザイン部会」である。 研究期間中に7件の学会誌研究発表を行った。2021年度には、黒田宏治(研究代表者)及び青木史郎(研究協力者)により、「デザイン行政開始の経緯とその政策理念」「通産省デザイン課とインダストリアルデザイン」「地場産業へのデザイン導入を図る2つの政策とその意義」の3件である(いずれも芸術工学会誌掲載)。他に数件の口頭発表等を行った。 これらの研究活動成果は、研究報告書「日本デザイン政策の研究アーカイブの構築研究報告書」にとりまとめた(2022年2月刊)。尚、インタビュー調査記録の一部は同(別冊)に収録した(2022年3月刊)。本科研費を利用しての研究活動は2022年3月をもって終了となるが、アーカイブ構築を契機とした戦後日本のデザイン政策研究は継続の予定である。
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備考 |
→内容構成は次の通り。「文献検索」(収録資料325件)、「デザイン振興政策のあゆみ」、「視点論点」、「研究フォーラム」(インタビュー調査記録等16件)。
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