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2019 年度 実施状況報告書

色弱の程度を測定できるシミュレータおよびウェブページの着色文字自動変換機構の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K11978
研究機関熊本高等専門学校

研究代表者

永田 和生  熊本高等専門学校, 電子情報システム工学系AEグループ, 准教授 (70435486)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードブックマークレット / Bookmarklet / Web / 色覚 / 色弱
研究実績の概要

研究計画に挙げていた「課題3:強調箇所をどのように検知し変換するか?」について、研究成果を平成31年12月に情報処理学会アクセシビリティ研究会(IPSJ SIG AAC)第11回研究会へ論文「Webコンテンツの色覚バリアフリー化機構-JavaScript Bookmarkletによる実装-」として投稿し、採録されている。この研究では、Webブラウザ上で赤文字部分を検出および装飾するいくつかの手法について検討を行い、その一つであるJavaScript Bookmarkletを用いて装飾を施す手法を提案、実装した。動作検証の結果、この手法が一般的によく利用されている各種Webブラウザで動作することを確認し、P型色弱者が文書中の赤文字部分を容易に発見できるようになる効果があった。
また、上記の研究会論文で発表したJavaScript Bookmarkletのソースコードは https://bit.ly/RedToDeco から公開し、誰でも利用できるようにした。
研究計画で述べた変換機構の「ローカルプロキシ型での実装」は、ブックマークレットという形で実装を実現したこととなった。ローカルプロキシ型と比較してブックマークレットはソフトウェアのインストールも伴わず、プラットフォームを問わず動作するため、このまま継続して開発を進めたい。
研究計画に挙げていた「課題1:色弱の程度を測定する方法の考案と実証」を発展させ、色弱の度合いによって最適な閾値で赤色を検出するブックマークレットを自動生成するような仕組みの開発を進めたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画に列挙した3つの課題のうち、昨年度は得られていなかった3つ目の課題について上記の論文により基礎的な研究成果が得られたと考える。
また、研究成果を一般に利用できるように公開している。

今後の研究の推進方策

一つ目として、色弱の度合いを測定する手法の後処理について、現在は人間の手作業によるものであるため、今後はこの自動化を進めたい。 二つ目として、色弱の度合いの測定から、赤色着色文字の自動検出までをシームレスに実施できる機構について実装を図りたい。

次年度使用額が生じた理由

業務都合などにより、予定より国内研究会への参加回数が少なかったことで、旅費の支出が当初計画よりも下回ったため。

研究成果

(3件)

すべて 2019 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Webコンテンツの色覚バリアフリー化機構-JavaScript Bookmarkletによる実装-2019

    • 著者名/発表者名
      永田和生,松本優大
    • 雑誌名

      研究報告アクセシビリティ(AAC)

      巻: 2019-AAC-11 ページ: 1 - 6

  • [学会発表] Webコンテンツの色覚バリアフリー化機構-JavaScript Bookmarkletによる実装-2019

    • 著者名/発表者名
      永田和生,松本優大
    • 学会等名
      情報処理学会アクセシビリティ研究会(IPSJ SIG AAC) 第11回研究会
  • [備考] 熊本高専 情報通信エレクトロニクス工学科 永田(和)研究室

    • URL

      https://scrapbox.io/ngtlab/

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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