| 研究課題/領域番号 |
18K11994
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| 研究機関 | 駒澤大学 |
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研究代表者 |
服部 哲 駒澤大学, グローバル・メディア・スタディーズ学部, 教授 (60387082)
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| 研究分担者 |
柴田 邦臣 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (00383521)
松本 早野香 大妻女子大学, 社会情報学部, 講師 (90575549)
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| 研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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| キーワード | 手話 / 難聴児 / モバイルアプリケーション / コミュニケーション / 手話の学習支援 |
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| 研究実績の概要 |
平成30年度は、日常のコミュニケーションの中で記録される手話映像を活用し、聴覚障害児の言語である、手話と読み書き能力双方の習得を支援するための手話学習ソフトを開発し実証するため、本研究代表者・分担者らがこれまでに開発してきた、聴覚障害児者・者のコミュニケーションを支援するタブレットアプリの実用性をより高め、本研究で開発するアプリのベースになるべく、評価実験も行った。
一方、手話教育の重要性をきちんと理解しつつ、書記文字の学習や、音声言語利用の保護者とのコミュニケーションや学習を支援するために、特に難聴児の手話と読み書き能力の双方を支援するためのモバイルアプリケーションの設計と、試作アプリを開発した。
具体的には、手話アプリに関する研究や、既存のDVDや動画共有サイト上の手話学習用コンテンツを調査し、現状を把握した。そのうえで、以下4つの基本機能からなるモバイルアプリケーションを設計・試作した。それらの基本機能は福祉分野での調査結果も踏まえ、(1)モバイル端末のカメラから取得される手話動画にタグを結びつけて登録する機能、(2)手話動画をタグとセットで複数並べて保存する機能、(3)保存した手話動画とタグの並びを再生する機能、(4)利用者の学習履歴を保管する機能である。(1)と(2)と(3)の機能によって、手話とそれに対応する単語やフレーズを学習することができ，また、(4)の機能によって、学習者の理解度の促進や把握につながると思われる。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成30年度の研究計画は、福祉領域での調査と手話学習ソフト(タブレットアプリ)の基盤開発であった。現状、本研究代表者・分担者がそれぞれの得意分野を生かし、調査と開発を進めており、その成果が、手話と読み書き能力双方の習得を支援するためのモバイルアプリケーションの設計・試作として具現化されつつある。また、本研究の基盤ともなっている、聴覚障害児者・者のコミュニケーションを支援するタブレットアプリについてもその有用性を高めることができた。
したがって本研究は、平成30年度はおおむね順調に進展している。
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| 今後の研究の推進方策 |
平成30年度の研究では、手話教育の重要性をきちんと理解しつつ、書記文字の学習や、音声言語利用の保護者とのコミュニケーションや学習を支援するために、特に難聴児の手話と読み書き能力の双方を支援するためのモバイルアプリケーションを試作した。現状では、動画の登録や動画の閲覧履歴の保存など、本アプリの基本機能の動作確認までを行った。したがって今後は、本試作アプリを実際の手話動画の撮影、登録、そして利用を行うことによって、本アプリの効果を検証する。その際は、評価方法も工夫し、国際的に通用する基準から評価する。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
平成30年度のアプリ開発では、これまでに購入したタブレット端末やパソコンを有効活用し、試作を行った。しかしながら、タブレット端末のオペレーティングシステムのバージョンアップにともない、これまでに購入済みの端末では対応できないことも判明しており、平成31年度のさらなるアプリ開発と評価実験に向けて、新規購入を考えている。それに伴い、開発環境も改める必要がある。
また、国際会議で研究成果を発表するだけでなく、アプリの国際化も視野に入れて研究を進めるため、海外の研究機関での研究打ち合わせも検討中である。
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