本研究は、個人の視覚環境の違いとその視覚発達メカニズムについて、乳幼児を対象とした視覚環境の調査により検討することであった。日常的な視覚環境による経験を調査するために、乳幼児の頭部にwearable cameraを装着し、日常生活を過ごしている環境において行動を制限することなく乳幼児視点におけるデータを取得した。取得した乳幼児視点風景データ群を用いて、画像に含まれる色分布や空間周波数分布、顔の特徴の分析を行った。これらの結果は、視覚発達メカニズムについての視覚環境の影響を検討する基礎的資料として意味を持つ。
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