研究課題/領域番号 |
18K12024
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
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研究機関 | 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 (2021) 国立研究開発法人情報通信研究機構 (2018-2020) |
研究代表者 |
カラン ダニエル 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 脳情報通信総合研究所, 主幹研究員 (70374113)
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研究分担者 |
和田 充史 国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳機能解析研究室, 主任研究員 (10418501)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | tDcs / fMRI / EEG / Resting / State / Attention / Learning |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、経頭蓋直流電気刺激(tDCS)により誘発される脳活動の変化が、様々な課題における行動パフォーマンスの円滑化に関連していることを明らかにすることである。視覚探索/ギター即興演奏/飛行機着陸の3つの課題において、実刺激または偽刺激条件下でフィードバックを行いながら、各課題の前後に約30分間のtDCSを適用した。tDCSによる全体的なパフォーマンス促進は見られなかったものの、一部においてパフォーマンス促進に関連する脳活動の興味深い変化が見出さた。tDCS実刺激群では、変調された脳活動の程度に基づいて行動パフォーマンス促進を予測できたが、tDCS偽刺激群では予測することができなかった。
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自由記述の分野 |
脳科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般的に、経頭蓋直流電気刺激(tDCS)は、様々な知覚、運動、認知課題のパフォーマンスや学習促進に有効であると考えられているが、本研究によりパフォーマンスの促進については差異があることがわかった。パフォーマンスの促進は脳活動の識別可能な変調によって特徴付けられることから、当該促進に関与する脳回路を特定したという点で学術的に重要である。また、学習効果向上ために個人特有の刺激パラダイムを調節したり、認知障害や精神障害等の治療に用い得ることから、社会的意義がある。tDCSの限界と、行動パフォーマンス促進の成功に相関する基礎的な脳活動の理解を深めることで、より良い新たなtDCSの実施が可能となる。
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