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2020 年度 研究成果報告書

非遺伝子導入型ダイレクトリプログラミングによるヒト再生医療用細胞の誘導

研究課題

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研究課題/領域番号 18K12038
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分90110:生体医工学関連
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

武田 行正  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40735552)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードダイレクトリプログラミング / 再生医療 / 低分子化合物 / シグナル伝達経路 / 神経幹細胞 / インスリン産生細胞 / 褐色脂肪細胞
研究成果の概要

本研究では、再生医療で使用される移植用細胞の腫瘍化リスクを下げるため、外来遺伝子の導入を行わず、低分子化合物のみを用いて、種々の細胞の誘導を試みた。その結果、採取しやすいヒト皮膚由来線維芽細胞から、神経幹細胞、心筋細胞、肝細胞、インスリン産生細胞への部分的な誘導が確認された。特に褐色脂肪細胞では、無血清培地を用いて、簡便かつ効率的に誘導することに成功した。褐色脂肪細胞は、脂肪を燃焼し熱を産生することによって、肥満や生活習慣病の予防に重要な役割をしている。そのため、この低分子化合物誘導生褐色脂肪細胞は、新規なヒト細胞モデルとして、今後、創薬研究や臨床研究に応用されることが期待される。

自由記述の分野

再生医療、分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、細胞のさまざまな機能を制御する低分子化合物を用いて、採取しやすい皮膚由来の線維芽細胞から、再生医療に必要な別の移植用細胞へ誘導を試みた。その結果、不完全ではあるが、線維芽細胞から神経幹細胞、心筋細胞、肝細胞、インスリン産生細胞への部分的な誘導が確認されたことは一定の進歩である。特に、肥満や生活習慣病の予防に重要な細胞である褐色脂肪細胞は、ヒト体内からの単離が難しく、その発生メカニズムや活性化を促進する因子の多くが未だ不明である。そのため、本研究により勘弁に誘導される褐色脂肪細胞は、有望なヒト細胞モデルとして、今後、創薬研究や臨床研究に応用されることが期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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