本研究課題では,未受精卵の成熟過程において卵子透明帯複屈折が変化する様子を明らかにし,卵子品質の新たな診断手法を提案することを目的とする.まず,透過型レーザー顕微鏡を用いた複屈折測定法を試み,透明帯複屈折像の撮影と定量評価に成功した.加えて未受精卵の体外成熟過程における卵子品質の検討を行い,透明帯の硬さから成熟過程において卵子品質を評価できる可能性が示された.このことから,透過型レーザー顕微鏡を用いて未受精卵透明帯の複屈折率を定量的に測定することにより,未受精卵の品質を評価できる可能性が示唆された.
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