動圧浮上遠心血液ポンプの動圧軸受の軸受発生力と溶血特性を改善させることを目的に、人工知能を用いた革新的実験計画法により、動圧軸受の最適形状を求めた。動圧軸受の数値流体解析の結果をもとに学習したニューラルネットワークを用いて、動圧軸受の最適形状を網羅的に求めた結果、従来の動圧軸受の形状に比べて、動圧軸受の発生力が大きく、溶血が生じにくい3種類の最適化候補形状を得ることができた。実機を用いた妥当性評価試験として、インペラの浮上距離の評価試験と牛血を用いた溶血試験を実施した結果、最適候補形状の中から、最も動圧軸受の発生力が大きく、溶血が生じない動圧軸受の最適形状を得ることができた。
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