研究課題/領域番号 |
18K12050
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
半田 康延 東北大学, 医学系研究科, 名誉教授 (00111790)
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研究分担者 |
関 和則 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (20206618)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 仙骨・胸椎間表面電気刺激 / 仙骨表面電気刺激 / 歩行速度 / 歩行障害者 / 足こぎ車いす |
研究成果の概要 |
第11胸椎-仙骨間表面電気刺激(T-SES)の歩行推進機能への効果について、仙骨およびと第11胸椎の単独表面刺激(各SES、T11ES)と比較した。その結果、健常者, 歩行障害者ともに最大歩行速度、最大足漕ぎ車いす走行速度がT-SESで最も速く、TUGは健常者半数で、歩行障害者全員でT-SESのTUGが短縮した。また、T-SES訓練導入前に比し導入3か月後にはTUGが短縮した。脊柱配列CT分析ではT-SESで仙骨前傾角が最も大きかった。刺激なしでは下肢筋放電は見られず、T-SESで筋放電の増強が認められた。これはSESとT11ESの組み合わせ同時刺激が脊髄歩行関連回路を賦活した可能性がある。
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自由記述の分野 |
リハビリテーション医工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
仙骨(SES)と第11胸椎(T11ES)を組み合わせた同時表面電気刺激が、それぞれの単独刺激に比しより歩行推進効果をもたらすことが判明した。これは仙骨神経根求心性線維活動が脊髄を上行して脊髄歩行関連回路(CPG)に入力するとともに、T11ESにより第2腰髄にあるCPGを直接刺激することによる相乗的CPG賦活効果が得られたものと思われる。このことは従来の学説に新しい知見を加えたものであり学術的意義は高い。 また、臨床医学的にT-SES訓練により歩行障害者の歩行推進機能を高めることが判明しており、その臨床医学的、社会学的意義は大きい。
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