研究課題/領域番号 |
18K12098
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大門 雅夫 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80343094)
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研究分担者 |
中尾 倫子 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30597216)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 画像診断 / 心不全 / 心エコー |
研究成果の概要 |
拡張型心筋症患者(DCM)を対象に右心機能指標の予後予測能を検討し、デジタル処理した病理学的所見と比較検討した。109例の検討では、1年以内に41例で心イベントを認め、右室ストレインRVSLと面積変化率FACの組み合わせが予後予測に最も有用であった(ハザード比11.3)が、RV-PA coupling指標で補正しても予測能は向上しなかった。109例の中から、心筋生検を行った31例を対象に心筋線維化率を定量化し、心エコー指標と対比した。しかしながら、線維化率はRVLS、FAC、TAPSEなど右心機能指標のいずれとも相関しなかった。
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自由記述の分野 |
心臓病学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心エコーによる右心機能指標はDCMの予後予測に有用であるが、単一の指標でなくRVSLとFACの組み合わせることで、より的確な予後予測を行うことが可能となることが明らかとなった。少なくともDCM症例では、RV-PA coupling指標は予後予測能を改善しない。一方で、右心機能指標は、単に心筋線維化だけでなく圧や容量などの血行動態や液性因子など他の因子に影響を受けている可能性がある。今後右心機能改善の治療法を開発する上で、これらの病態を解明する研究の進展が望まれる。
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