放射線の線量を3次元的に測定するゲル線量計用の光学CT装置の開発をおこなった。撮影には、可変色光源とカラーカメラを使用した。カラー画像の赤成分、緑成分、青成分といった色成分のデータを個別に取り出すことができるようにした。これにより異なる色成分の情報が得られる。画像ノイズの原因の一つである散乱光は、スパッタフェルトを使用することで改善できた。また、画像ノイズの低減方法として加算平均処理の有効性を調べた。光学CT装置の特性試験用の模擬試料も開発した。模擬試料を用いて光学CT装置の動作確認を行った。その結果、試料濃度と断層像のピクセル値の関係が理論通りであり、測定に問題ないことが確認できた。
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