研究課題/領域番号 |
18K12103
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤井 康友 京都大学, 医学研究科, 教授 (00337338)
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研究分担者 |
田川 憲男 東京都立大学, システムデザイン研究科, 教授 (00244418)
橋本 求 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (60512845)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 関節リウマチ / 関節エコー / パワードプラ / C-mode |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、既存の超音波装置への導入が簡便でかつ安価なプローブ位置情報検知機能を搭載したC-mode画像作成システムを開発し、従来の評価法では不十分な関節リウマチの疾患活動性をより適切に評価することで、関節リウマチ患者のQOL向上や医療資源の有効利用に貢献することにある。これまでに作成した試作機で用いた安価なセンサーでは重力方向の位置情報(=探触子を煽る)が精度よく得られるものの、探触子を比較的ゆっくりと水平方向に動かした場合、水平方向の位置データは精度よく得ることが難しいことがわかった。関節リウマチの好発部位である手足指関節は走査範囲が小さいため、探触子を煽るだけで十分な 範囲の走査が可能である。よって、試作システムをそのまま正常指関節に適応し、探触子を煽るだけで得られる位置情報に関する様々な検討を行ってきたが、良好な結果を得られるに至っていない。そこで画像処理についてより工夫を行うこととした。すなわち、、当初は断層像の画像を並べてボリュームデータ作成し、連続する2フレームでの組織の連続性を考慮して上下に微調整を加えた場合と加えなかった場合に比較のみを行う予定であったが、ダイナミックプログラミングを用いて組織パターンの複数プレームの連続性を考慮した手法も併せて試し検討を行っている最中である。またより高精度のセンサーを用いて位置情報取得につ いて、探触子の走査速度を考慮した検討を追加する予定であったが、コロナ感染症の影響で一年を通じて研究者が一堂に会してのミーティングおよび試作機の実装ができない状況である。また、臨床応用についても対象(患者)の募集が困難な状況であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
1.画像処理について、ダイナミックプログラミングを用いて組織パターンの複数プレームの連続性を考慮した手法も併せて試し検討を開始したが、2020年度はコロナ感染症の影響で研究者が一堂に会してのミーティングおよび試作機の実装ができない状況であるため。 2.より高精度のセンサーを用いて位置情報取得について、探触子の走査速度を考慮した検討を追加する予定であったが、2020年度はコロナ感染症の影響で研究者が一堂に会してのミーティングおよび試作機の実装ができない状況であるため 3.コロナ感染症の影響で、臨床応用についても対象(患者)の募集が困難な状況であった。
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今後の研究の推進方策 |
ダイナミックプログラミングを用いて組織パターンの複数プレームの連続性を考慮した手法も併せて試し検討を引き続き行う。またより高精度のセンサーを用い て位置情報取得について、探触子の走査速度を考慮した試作機の実装および検討も行う予定である。その結果をもとに完成した試作機を臨床応用する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由:①国際学会への出席および成果発表のための旅費として計上していた経費が、コロナ渦のため海外渡航が事実上不可能となったため、②研究者が一堂に会しての開発システムのブラシュアップがコロナ渦のためできない状況で、研究そのものが遅れているため、 使用計画:①国際的なコロナ感染の状況を把握しながら、国際学会への出席および成果発表を行いその経費に充てる予定である。②国内のコロナ感染の状況を把握しながら、研究者が一堂に会しての開発システムのブラシュアップの費用に充てる予定である。
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