研究課題/領域番号 |
18K12109
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
引間 知広 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 准教授 (30332852)
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研究分担者 |
伊藤 高廣 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 教授 (10367401)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 経皮治療システム / 物理的透過促進法 / 皮膚透過促進 / 時間制御 / 電場 |
研究成果の概要 |
マイクロサイズのニードルからなるマイクロニードル(MN)の先端形状を烏口型とした烏口型MNは、これまでの医薬品塗布型MNに比べ、ニードル表面に塗布できる医薬品量を大幅に増加できる、医薬品を塗布した状態でも皮膚への穿刺性を損なわない、など多くの利点を示した。モデル薬物としてインスリンを用いたin vivo実験で、糖尿病ラットの血糖値を有意に下げた。また高分子量化合物の電場による皮膚透過促進メカニズムは、角質層下に存在する表皮における薬物濃度増加であることを示した。さらにMNと電場併用による薬物透過促進および透過の時間制御を試みた。
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自由記述の分野 |
医用システム
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
注射剤として投与されているバイオ医薬品は、患者の生活の質(QOL)が下がるなどの欠点がある。本研究課題の成果である烏口型MNは、分子量が大きく親水性であるバイオ医薬品(高分子量化合物)を経皮的に投与することが可能であることを示した。さらに物理的透過促進法である電場における高分子量化合物の皮膚透過促進メカニズムを一部であるが明らかにすることができた。烏口型MNと電場を併用することで、今後、バイオ医薬品の皮膚透過促進速度の制御に可能となり、患者のQOLを改善できると期待できる。
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