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2019 年度 実施状況報告書

IADLにおける微かな行動の淀みの工学的モデル化:MCIの早期発見技術への応用

研究課題

研究課題/領域番号 18K12118
研究機関公立諏訪東京理科大学

研究代表者

山口 武彦  公立諏訪東京理科大学, 工学部, 講師 (50713442)

研究分担者 坂本 麻衣子  佐賀大学, 医学部, 准教授 (10720196)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードMicro-error / VR-IADL / 動作プリミティブ / 時系列セグメンテーション
研究実績の概要

前年度は、マイクロエラーが生起する条件を認知心理学的な実験計画を用いて確認した。具体的には、形や色の影響について調査し、マイクロエラーが生起しやすい刺激の配列を明らかにした。また、マイクロエラーが生起する際の視線のパターンについても基礎的研究を行い、マイクロエラーが起きやすい時の視線のパターンに関する知見を得た。さらに、VR-IADL中の動作プリミティブを識別するモデルを開発し、高い確率でVR-IADL中の動作プリミティブの抽出が行えることを確認した。これにより、マイクロエラーやそれ以外の動きの時系列セグメンテーションが容易になり、動作プリミティブ単位の行動特徴量の定義が可能となった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

前年度は、マイクロエラーの発生条件に関する基礎研究、そしてVR-IADL中に計測した指の位置の速度変化などの物理パラメータから時系列セグメンテーションを行う技術の確立が目標だったため、それらの基礎的研究および応用研究について進めることができた。

今後の研究の推進方策

前年度に達成した、マイクロエラーの発生条件に関するより深い考察とより複雑な条件下による基礎的研究を進めていく予定です。また、前年度に達成した時系列セグメンテーションに関する技術に関してもモデルの精度をさらに向上させるために、引き続き実験を行い、データ数の追加や特徴量の選定、モデルの改変を行っていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

最終年度に実施される追加実験で分担者の研究機関に出張するための旅費、および計測用のノートPCを購入するため。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2020 2019 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [国際共同研究] Temple University(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      Temple University
  • [学会発表] VR-IADL環境における動作プリミティブの識別モデルに関する基礎的研究2020

    • 著者名/発表者名
      岩下泰啓, 山口武彦, 坂本麻衣子, Tania Giovannetti
    • 学会等名
      電気学会知覚情報研究会
  • [学会発表] ガウス過程回帰モデルも用いたリーチング動作の到達位置推定モデルの開発2020

    • 著者名/発表者名
      宮吉兆、山口武彦、坂本麻衣子、Tania Giovannetti
    • 学会等名
      電気学会知覚情報研究会
  • [学会発表] 視覚的注意を統制した環境下におけるMicro-errorの発生頻度に関する基礎的研究2020

    • 著者名/発表者名
      安藤泰生、山口武彦、坂本麻衣子、Tania Giovannetti
    • 学会等名
      電気学会知覚情報研究会
  • [学会発表] Statistical Analysis of Micro-error Occurrence Probability for the Fitts’ Law-based Pointing Task2019

    • 著者名/発表者名
      H. Gyoji, T. Giovannetti, R. Mis, C. Vega, L. Silva, A. Shirotori, Y. Nagasawa, M. Sakamoto, T. Harada, H. Ohwada, T. Yamaguchi
    • 学会等名
      HCI International 2019
    • 国際学会
  • [学会発表] Micro-error Detection Model and Topic Model-based Clustering for Motion Primitives in VR-IADL: Toward a New Framework for MCI Characterization2019

    • 著者名/発表者名
      Takehiko Yamaguchi, Atsuya Shirotori, and Tania Giovannetti
    • 学会等名
      1st International Conference for Multi-area Simulation
    • 招待講演

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公開日: 2021-01-27  

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