誘電泳動(Dielectrophoresis: DEP)を用いた前処理法が結核菌核酸増幅法の感度上昇に寄与するかBCGを用いて検討した。結核菌の捕集に最適なDEP条件を検討し、DEP前後の菌量をreal-time PCR測定して捕捉率を算出し、最適なDEPの条件を決定した。DEP法は周波数100 kHzにおいて捕捉率が73.2-84.9%と最も高かった。 LAMP法(栄研化学)LAMP法で10回連続陰性であった検体においてDEP法濃縮を実施した結果、10回中8回で陽性結果が得られ、感度は有意に上昇した(p=0.0007)。この技術により結核菌検査感度が更に高まることが期待される。
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