研究成果の概要 |
本研究では、アロマに対する生理反応を厳密な条件下で分析した。健常男女各10名を対象に、5種のアロマ(ラベンダー, ペパーミント, コーヒ, ヒノキ, グレープフルーツ)を健康気圧装置内で正確に定量噴射し、その心拍変動周波数(HF,LF)と局所脳酸素飽和度(rSO2)への影響を分析した。統計学的に有意な所見として、コーヒは副交感神経(HF)を刺激、交感神経(LF/HF)を抑制し、特にHFの上昇は女性でより強かった。ヒノキによるLF/HF反応は、男性で上昇、女性で低下を示した。グレープフルーツでは男性のみLF/HFが低下した。いずれのアロマでもrSO2の有意な変化は認めなかった。
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