本研究における1点式体表点字の構築とは、1つの振動スピーカで生成できる複数の振動パターンから4つの認識しやすいパターンを見出すことであった。周波数を変えるだけでなく、交互波や変調波を導入することで認識しやすい振動パターンを構成できた。体表点字以外の振動情報を用いるシステムでも交互波や変調波の利用は有効かと考えられる。 今回は、タブレットを用いた生活応用システムは構築できなかった。しかし、別の応用システムは構築でき、ベースとなる一点式体表点字の部分が利用できることは確認できた。これまで提案してきた盲ろう者のための生活応用システムを専用機器でないタブレットにて再び構築が可能となる。
|