研究課題/領域番号 |
18K12177
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 関西学院大学 (2019-2020) 東京大学 (2018) |
研究代表者 |
景山 洋平 関西学院大学, 文学部, 准教授 (50780376)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 現象学 / 人間学 / 言語 / 実存 / 存在 / 哲学 |
研究成果の概要 |
本研究は、一般に「語り得ぬもの」と呼ばれている主体性の存在(実存)と一般存在論の主題である存在一般について、広義の現象学的存在論の系譜に着目しながら、その言語的な成立基盤を研究してきた。また、特に主体性の存在について、その言語的基盤を明らかにすることがもつ倫理学上の意義についても研究した。この作業に取り組むことにより、20世紀の現象学的存在論におけるロゴス概念の理論的意義を明らかにし、また、特に近代日本における存在論とその主体性がもつ特質を明らかにする基盤を構築した。
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自由記述の分野 |
哲学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、第一に、従来、それ以上に遡行できないプリミティブな事実としてとらえられがちだった現象学的存在論の事実性について、この事実性において前提されるより先なるものを考察する可能性を体系的に示したことにある。第二に、こうして一人称的経験の基盤をより深く掘り下げることによって、ひるがえって、私たちが他者とともに構成する社会を、そしてこの社会に根ざして生きる人間性のありかたを考察するより普遍的な視点を構築し、これを近代日本の事例に即して具体的に考察したことである。
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