研究課題/領域番号 |
18K12269
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
西国領 君嘉 日本大学, 芸術学部, 研究員 (50813234)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 初代吾妻徳穂 / 日本舞踊吾妻流 / 日本舞踊 |
研究実績の概要 |
日本舞踊家初代吾妻徳穂の舞踊活動におけるアーカイブ化を目的とし、初代徳穂が自身の活動として開催した「春藤会」「夫妻会」「定式舞踊研究会」「アヅマ・カブキ」「徳穂三趣の会」の公演プログラムをはじめとする文献や、吾妻流関係者へのインタビュー調査を進めている。 これまでの調査では、吾妻流事務所を訪問し、保管されている過去資料を閲覧しながら、初代徳穂の義娘であり、現宗家二代目吾妻徳穂の実母である吾妻花舟氏へのインタビュー、吾妻流幹部である吾妻節穂氏の口伝により、初代徳穂の舞踊に対する考えや技術、在りし日の姿を文章化していたが、当該年度は、花舟氏と節穂氏の体調不良からインタビュー調査は実施することが難しく、文献調査が主となった。 研究実施計画では、アヅマ・カブキ調査のため、再度アメリカと、ヨーロッパ各国の初代徳穂の訪問地を訪れる予定であったが、新型コロナウイルス感染症での国外出張が難航している。今後も国外への出張は不可能である可能性が高いことから、国内の出張と、吾妻流事務所のほか、国会図書館などに残る雑誌や新聞記事の収集の文献調査で、引き続き、初代徳穂の舞踊活動や舞踊理念を探りたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
まず、新型コロナウイルスにより、アヅマ・カブキ調査のため、アメリカの再訪とヨーロッパ各国への出張ができずにいる。また、筆者の舞踊活動で、以前よりも研究に当てられる時間が少なくなってしまったことが挙げられる。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、資料収集とそのまとめ、また、これまで収集してきた資料をもとに、本研究のまとめ作業に取り掛かる予定である。研究成果として、初代徳穂の舞踊活動から主な演目を選定し、作品展の発表を考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画時に申請した旅費の費用がなく、その他、特に使用する支出がなかったため。 差額の研究費は、次年度の調査費用と成果発表で使用したいと考えている。
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