• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

戦後日本の詩的言語における〈近代〉批評の実践に関する文化史的・思想史的研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K12291
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分02010:日本文学関連
研究機関明治大学 (2020-2021)
都留文科大学 (2018-2019)

研究代表者

田口 麻奈  明治大学, 文学部, 専任准教授 (80748707)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード鮎川信夫 / T.S.エリオット / 詩劇 / IOM同盟 / 反戦平和運動 / 〈東大詩人サークル〉 / 「荒地」受容 / 一九五〇年代
研究成果の概要

本研究においては、主として、
①研究成果を盛り込んだ著書を上梓し、鮎川信夫の代表詩篇を〈近代〉批評という思想史的な文脈の中に位置づけた。②鮎川の戦中の疎開先である岐阜県郡上市と戦中詩篇の生成の関係性について考究した。③1950年代の科学技術をめぐる議論と当時の詩壇の詩意識の関係に光を当てる論考を発表した。④戦後の大学生による詩サークルの活動を検証し、「荒地」以後の若い世代の詩意識や外国文学受容を考証した。⑤国際学会(EAJS)において、戦後詩における総力戦の表象とその意義を発表した。
以上により、戦後の詩営為の基盤に〈近代〉への批判や応答の契機があることを、具体的な資料に基づいて明らかにした。

自由記述の分野

日本近・現代詩、戦後詩

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果のなかには、これまで所在不明であった戦前の詩誌や詩人達の書簡、原稿などの紹介が多く含まれており(特に上記【研究成果の概要】①、④)、基礎研究の拡充という点で確実に歩を進めている。また、そうした資料的裏付けを得た上で、個々の詩営為を文化史的、思想史的な文脈のなかに位置づけていることから(上記①、②、③、⑤)、個別の詩人研究にとどまらない視野を開いている。
研究の社会還元に関しては、現代詩の実作・批評を牽引する出版社から著作を上梓し、学界に限らない幅広い読者に向けて成果を発信しているほか、個々の詩人のゆかりの土地で講演をおこない(上記②)、地域文化と学術研究の対話の場を創出している。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi