江戸中期の旗本で知識人、著述家であった三橋成烈(みつはしなりてる、1726~91)の伝記および学芸活動について、以下の通り、調査考証を行った。 1.昨年度に引き続き、成烈が安永期(1772~80)の大坂在番中に江戸在住の親族朋友と交わした往復書簡集『飛檄(ひげき)』『飛檄随筆(ひげきずいひつ)』の校注作業に取り組んだ。 2.成烈関連資料や近世古典学関連資料の収集整理に努め、一部の資料については読解翻字を試みた。また、成烈が四十二歳の明和四年(1767)に世に出した、女子向けの教訓本『〈童女/教訓〉松間鄙言(どうじょきょうくんしょうかんひげん)』の注釈作業に取り組んだ。上記については、『愛知淑徳大学論集―文学部篇―』第四十六号および『愛知淑徳大学論集―文学部篇―』第四十六号別冊で報告を行った(「ASKA-R リポジトリ」でも公開予定、URLはhttps://aska-r.repo.nii.ac.jp/)。
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