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2020 年度 実績報告書

日本語・琉球語における情報構造と述語類型

研究課題

研究課題/領域番号 18K12360
研究機関大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所

研究代表者

中川 奈津子  大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 言語変異研究領域, 特任助教 (50757870)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード琉球諸語 / 日琉語族 / 情報構造 / 東北方言
研究実績の概要

2020年度はフィールドワークに行くことが出来なかったので、既存のデータ整備と分析に努めた。本2冊(著書1冊、共同編集1冊)、琉球諸語の語彙データベース2つ(共著)、論文1報を出版した。まだ執筆中の論文もあるが、2021年度中には提出予定である。
Nakagawa (2020) では、日本語東京方言の助詞、語順、韻律のそれぞれにおいて情報構造がどのように表現されているか(あるいはされていないのか)をコーパスを使って定量的に分析し、その類型論的位置づけや意義についても議論した。中川・木部編(2021) では、2019年8月に行った八戸方言合同調査のデータを収録し、数編の報告書を記載した。中川(2021) は青森県野辺地町の音韻を記述し、共通ごとの間で揺れながら変容していきつつある方言の発音を記録し、その記述の難しさを報告した。各方言に関する論文・報告書はすべて地元図書館や調査協力者に送付している。
加治工・中川 (2021) は鳩間方言の語彙データベースで、ダウンロード可能な音声ファイルにも関連付けられており、方言研究や学習の貴重な素材となると思われる。データベースから自動で変換したウェブサイトも公開しており、手軽に音声を聞くことができ、世界各地からアクセスできる。宮良・中川 (2021) はうちなーぐち活用辞典のデータベースで、テキスト形式なので正規表現を用いて検索することができる。これも研究や学習の貴重な教材となると思われる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 図書 (2件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 青森県南部野辺地方言の音韻2021

    • 著者名/発表者名
      中川奈津子
    • 雑誌名

      国立国語研究所論集

      巻: 20 ページ: 41-55

    • DOI

      10.15084/00003092

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [図書] 青森県八戸方言調査報告書2021

    • 著者名/発表者名
      木部暢子・中川奈津子・菅沼健太郎・岩崎真梨子・寺嶋大輔
    • 総ページ数
      84
    • 出版者
      国立国語研究所 言語変異研究領域
    • ISBN
      978-4-910257-07-5
  • [図書] Information structure in spoken Japanese: Particles, word order, and intonation2020

    • 著者名/発表者名
      Natsuko Nakagawa
    • 総ページ数
      298
    • 出版者
      Language Science Press
    • ISBN
      978-3-96110-138-2
  • [備考] 鳩間方言 音声語彙データベース

    • URL

      10.15084/00003209

  • [備考] うちなーぐち活用辞典テキストデータベース

    • URL

      10.15084/00003211

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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