研究課題/領域番号 |
18K12369
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 滋賀県立大学 (2020-2023) 京都大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
高梨 克也 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (30423049)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 成員カテゴリー化 / 会話連鎖 / 参与構造 / 社会的属性 / 会話分析 / 社会言語学 / 語用論 |
研究成果の概要 |
進行中の会話において「現在の話し手の次に誰が,何を話すか」という,会話参与者たちにとっての重要な関心事について,「成員カテゴリー化」の概念を応用した理論的枠組みの構築と実社会のさまざまな場面の会話データを用いた実証とを行い,成員カテゴリー化が会話の場における各参与者の参与役割だけでなく,共同活動の中で各参与者が分担すべき行為の種類などとも体系的に関わっていることを明らかにした.加えて,会話の場への各参与者の参与の仕方の多様性を成員カテゴリー化の概念を用いてより的確に捉えるための方法論の提案も行った.
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自由記述の分野 |
コミュニケーション科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来は困難であった「会話のある時点において特定の参与者が特定の種類の発話を行うのは《なぜ》なのか」という学術的な問いに対する体系的な説明が可能になる.会話のそれぞれの時点で,「誰」が話し手になり「何」を話したかを事後的な視点から記述するだけでなく,「特定のその参与者」が「その発話」を行う《理由》までを予見的に説明できるようになるため,言語研究のみならず,組織科学などや医療コミュニケーションなどのさまざまな社会科学分野への幅広い応用も期待できる.
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