研究課題/領域番号 |
18K12392
|
研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
横山 晶子 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 特別研究員(RPD) (40815312)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 言語移行 / 危機言語 / 琉球諸語 / 沖永良部 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、琉球諸島沖永良部島の言語(沖永良部語)の言語衰退の要因となった社会的要因を、言語実験とインタビュー調査から明らかにすることである。 昨年度までに13名のインタビュー調査、505名のアンケート調査が終了していた。2021年度は、研究協力者である冨岡裕氏(神田外語大学)の協力のもと、これまで調査出来ていなかった年代・性別の13名(20代2名、30代1名、40代3名、50代1名、70代4名、80代1名、90代1名)を対象に、インタビューを行った。 これらのインタビュー結果について、方言禁止教育、学校・仕事・友人・家庭での方言使用、触れてきたメディア、島外渡航経験や在住歴、言語意識、言語継承活動に着目して、タグ付け、分析の最中である。本研究で得られた結果の一部は、横山(2022)で報告したほか、2022年2月より月1回の研究会を開催し、こうした分析について定期的に発表する機会を設けている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2021年度は、これまでの量的調査と質的調査を合わせて、論文にまとめる予定であった。しかし、引き続き感染症の影響で渡島するタイミングが遅くなり、データの分析が間に合わず、これが叶わなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
2022年度は聞き取り調査の結果の分析を終え、量的調査と質的調査の結果を合わせた考察を論文としてまとめる。
|
次年度使用額が生じた理由 |
2021年度は、昨年度に引き続き、感染症の流行で調査地や学会への出張が難しく、執行額が予定よりも大幅に低くなった。次年度は学会発表や調査の渡航費とするほか、英文論文投稿にともなう校正費など、成果発信にも積極的に使用していきたい。
|