今年度は、昨年度公開した『Himawari版古今集遠鏡コーパスVer.0.8 』の作成過程やこれを活用した研究論文等を執筆するとともに、国際会議において江戸時代語コーパスを用いた発表を行うなど、研究成果のとりまとめや公表につとめた。それに加えて、ここまでの研究の蓄積・データ作成の経験を基に、歴史コーパスに対する話者情報の付与過程に関する論考を執筆し、公表した。 また、3月には『Himawari版心学道話コーパス試作版Ver.0.1』を公開した。心学道話のコーパス化に着手した成果をわずかではあるが公表することで、モデルを示し、今後の続編の公開への道筋を作った。そのほか公開には至らなかったが、関連資料の収集・電子画像の作成や、テキストデータの作成において、蓄積ができたところである。 研究期間終了後も、引き続き本研究の成果の取りまとめや、論文等の出版・公開につとめるとともに、次期研究課題において本研究で得た知見や作成したリソースを活用していきたい。
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