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2018 年度 実施状況報告書

「色葉字類抄」を中心とする国語辞書の語彙・系譜の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K12407
研究機関京都府立大学

研究代表者

藤本 灯  京都府立大学, 文学部, 講師 (20733017)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード色葉字類抄 / 古辞書 / 国語辞書
研究実績の概要

平成30年度は、「色葉字類抄」所収語彙の研究、古辞書データベース構築、共同研究、学会発表を行った。具体的には以下の通りである。
【「色葉字類抄」所収語彙の研究】「色葉字類抄」の語彙と「明月記」の語彙の比較検討を行い、学会にて研究発表を行った(「古辞書の意義分類と古記録―『色葉字類抄』と『明月記』を例として―」、第118回訓点語学会研究発表会、2018年5月13日)。また学振外国人特別研究員(京都大学所属)の李媛氏と日本の古辞書「篆隷万象名義」「類聚名義抄」「色葉字類抄」における義注と訓注の関係についての共同研究を行い、学会にて研究発表を行った(「平安時代の字書・辞書間における義注・訓注の重なりについて、日本語学会2018年度秋季大会、2018年10月13日)。
【古辞書データベース構築】「色葉字類抄」と他の辞書のデータベースを連携する上での課題について検討し、「平安時代漢字字書総合データベースによる研究基盤の確立」(基盤研究(B)、代表者: 池田証壽)の連携研究者として、国際シンポジウム「古辞書研究の射程」に参加し、研究発表を行った。(「国語辞書系古辞書データベースの展開―字類抄における音訓表記の検討を中心として―」)
以上は、交付申請書の「研究の目的」に記した(A)「平安時代の国語辞書『色葉字類抄』の研究①収録語彙に関する研究」および(C)「古辞書のデータベース化とその活用」についての研究を、計画通り遂行したものである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究は予定通り進んでおり、順調である。

今後の研究の推進方策

平成30年度の口頭発表を元に、論文執筆および投稿を行うとともに、平成31年度は、研究計画に記した
【(A)平安時代の国語辞書『色葉字類抄』の研究②伝本に関する研究】
【(B)平安時代~明治時代における本邦国語辞書収録語彙の変遷の研究】
についても調査・研究を行い、学会発表ないし論文執筆を行う予定である。
また並行して、「色葉字類抄」データベースの構築を進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額は、データベース構築のための人件費として次年度分に計上することとしたものである。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 『色葉字類抄』「雑物部」の研究2018

    • 著者名/発表者名
      藤本灯
    • 雑誌名

      国語語彙史の研究

      巻: 37 ページ: 183-202

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 〈書評と紹介〉「蜂矢真郷著『古代地名の国語学的研究』」2018

    • 著者名/発表者名
      藤本灯
    • 雑誌名

      日本歴史

      巻: 843 ページ: 94-96

  • [学会発表] 古辞書の意義分類と古記録―『色葉字類抄』と『明月記』を例として―2018

    • 著者名/発表者名
      藤本灯
    • 学会等名
      第118回訓点語学会研究発表会
  • [学会発表] 国語辞書系古辞書データベースの展開―字類抄における音訓表記の検討を中心として―2018

    • 著者名/発表者名
      藤本灯
    • 学会等名
      国際シンポジウム 「古辞書研究の射程」
    • 国際学会
  • [学会発表] 平安時代の字書・辞書間における義注・訓注の重なりについて2018

    • 著者名/発表者名
      李媛・藤本灯
    • 学会等名
      日本語学会2018年度秋季大会

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公開日: 2019-12-27  

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