研究課題/領域番号 |
18K12424
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
半原 芳子 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成・院), 准教授 (00637811)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 多言語多文化共生 / 協働型プロジェクト・ベース / 外国籍児童生徒 / 実践者の力量形成 / 学習過程 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、多言語多文化共生社会に向けた協働型プロジェクト・ベースの養成・研修カリキュラムを構築し、社会に提示することである。そのために、研究代表者が現在取り組みを進めている外国籍児童生徒への協働的支援プロジェクトを組織的に推進し、実践事例研究を行う。協働的支援プロジェクトとは、福井大学の日本人学生(学部生・大学院生)と留学生(交換留学生・教員研修留学生)がチームを組み、外国籍児童生徒が在籍する学校にて、学級や教科担当教員、管理職らと協力・連携しながら「教科・母語・日本語相互育成学習」を長期に渡り行うものである。同プロジェクトの組織的推進および実践事例研究を進め、多言語多文化共生社会に向けた協働型プロジェクト・ベースの教員養成・研修カリキュラムの構築を目指していく。 3カ年の研究全体の流れとしては、初年度(2018年度)は「協働的支援プロジェクトの組織的推進と事例研究の開始」、次年度(2019年度)は「協働的支援プロジェクトの継続と比較事例研究の開始」、そして最終年度(2020年度)は「支援者の実践的力量形成を支える組織の解明とカリキュラム構築」を計画している。 初年度となった2018年度は、計画通り協働的支援プロジェクトの組織的推進と事例研究を行った。具体的には、現在取り組みを進めている福井県の学校における協働的支援プロジェクトを継続するとともに、支援者の実践すなわち学習過程を記述し事例研究を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通り協働的支援プロジェクトの組織的推進と事例研究を実施し、支援者の学習過程に関する知見を得ることができている。おおむね順調に進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
計画通り、2019年度は協働的支援プロジェクトの継続と比較事例研究を開始する。
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次年度使用額が生じた理由 |
理由は、予定していた海外における調査および学会発表を本務の都合上次年度に見送ったこと、および研究室の移動に伴い什器類の購入を次年度に見送ったことによる。未使用額については、海外調査を行い成果を学会で発表することに使用し、研究室の整備として什器類を購入する。
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