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2018 年度 実施状況報告書

外国人研修生・実習生と日本人の相互イメージの形成

研究課題

研究課題/領域番号 18K12437
研究機関熊本学園大学

研究代表者

塩入 すみ  熊本学園大学, 外国語学部, 准教授 (60411039)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード外国人技能実習生 / 相互イメージ / ベトナム人 / 親和性 / 差別と偏見 / 送り出し機関 / 不均衡な力関係 / 日本語教育
研究実績の概要

本研究の目的は以下の2点であるが、現在調査の70%程度を終了した段階である。① 熊本県内の外国人研修生・技能実習生とその周囲の日本人、相互の個人・文化・社会・民族に対する意識・イメージがどのように形成されるかを、インタビュー調査などの質的研究により明らかにする。② 調査結果に基づいて、外国人労働者の問題に対する施策・支援方法を提案する。
【基礎調査】熊本の外国人支援団体であるコムスタカの関係者に県内の現状を聞き取り、熊本県の外国人労働者問題の全体像を再確認した。また、調査対象として適切な人物のケース・スタディを行った。また、初年度においては一連の調査に当たる倫理的な手続き(大学の研究倫理委員会への申請、調査対象者への説明など)をすべて行った。
【インタビュー調査】2018年後半は来日前のベトナムでの実習生及びその周辺の日本人へのアンケート調査、インタビューを行い、音声データの文字化も並行して進めた。送り出し組織や関係者などへの調査も行った。
【分析と課題の検討】2019年度前半はデータを増やしつつ、これまでに得たデータの分析を進めている。
【成果の公表】異文化間教育学会全国大会(2019年6月8日於明治大学)においてこれまでの成果について口頭発表を行う。タイトル「外国人技能実習生と日本人の相互イメージの形成―ベトナムでの送り出しの実態調査から―」
【口頭発表概要】この調査は実習生とその周囲の日本人の相互イメージがどのように形成され、どのような問題があるかについて、ベトナムの送り出し機関及び熊本県の受け入れ機関においてアンケート及びインタビュー調査を実施し明らかにしようとするものである。本発表はその一部として、来日前の送り出し機関におけるベトナム人の日本人に対するイメージに見られた3つの特徴である「親和性の低さ」「ベトナム人に対する差別や偏見」「不均衡な力関係の認識」について考察した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

来日前の調査については当初協力可能な機関との交渉が困難であると考えていたが、関係者の協力により順調に進めることができ、また量的なデータを予想より多く得ることができたことから、受け入れ機関でのデータ収集に比較的丁寧に時間をかけることが可能になった。また、協力団体であるコムスタカの協力で、ケーススタディを予定通り行うことができた。

今後の研究の推進方策

熊本県内で散在する農家の技能実習生に対し複数回の面接調査を行うとともに、工場で働く実習生へのアンケート調査の量も増やし、データの質と量を担保する。
また、限られた時間ではあるが研究者との信頼関係を構築しつつ、より本質的かつリアルなデータの取得を目指す。

次年度使用額が生じた理由

年度を越えて複数回調査している被験者への謝礼の支払いが年度を越えたため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 外国人技能実習生と日本人の相互イメージの形成 ―ベトナムでの送り出しの実態調査から―2019

    • 著者名/発表者名
      塩入すみ
    • 学会等名
      異文化間教育学会

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公開日: 2019-12-27  

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