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2019 年度 実施状況報告書

タスクを活用した Graded Readers の読書のデザインとその効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 18K12456
研究機関江戸川大学

研究代表者

水野 邦太郎  江戸川大学, メディアコミュニケーション学部, 教授 (40320840)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードGSL
研究実績の概要

『GSL 基本英単語 2000』(2016年,テイエス企画)の著者である日向清人氏から,本研究のために例文を使用する許可が得られたため,その例文を使って,GSL の単語の使い方 (慣習的な言語単位と文法)をスマートフォン上で学習できるSpaced Repetition System (SRS: 間隔反復学習システム)を開発した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

『GSL 基本英単語 2000』の各例文に対して,以下の3タイプの穴埋め問題を行うことができる機能をSRS に実装した。例として,I haven’t heard from her for two yearsを挙げる。タイプA: 各例文,1単語の穴埋めI haven’t ( ) from her for two years,タイプ B: 各例文,40% 前後の穴埋め,I ( ) heard ( ) her ( ) two years,タイプ C: 各例文,90% 前後の穴埋め,I ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) two ( ).

穴埋めの対象となる ( ) の位置は,SRS にアクセスするごとに「変わる」仕掛けになっている。学生は,毎週,次回の授業までに,スマフォ上でタイプBの「テスト」を受けるため,一回勝負のテストに向けて「スキマ時間」を利用して SRS にアクセスし「演習(練習)」を行う。また,各タイプの演習において,誰が2回連続で穴埋めができた例文が累積で多いかがわかるように,Chunk Marathon というページで,棒グラフで氏名がランキング順に表示される。

さらに,学生のMy Page には円グラフで,次のような色分けで GSL の全例文の何%がどのような学習状態かを,現在進行でタイプごとに分かるようにした: 連続2回以上の正解は「緑色」で示され,「連続正解ナシ」は黄色,「一度も正解なし」は「赤色」,「未だSRS をしていない」は「グレー」で示される。

今後の研究の推進方策

対面授業とSRSを組み合わせて,GSL 2000の単語の使い方 (慣習的な言語単位と文法)を学習し,英語という外国語に対する意識化を図ることができるための授業方法をデザインする。さらに,最終年度に実施する「英語で本を紹介する」ための慣用表現のデータ・ベースを構築する。

次年度使用額が生じた理由

開発したSRS を授業で効果的に活用するために新しい機能を実装する。また「英語で本を紹介する」ための慣用表現のデータ・ベースを構築する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Type and token frequency of conventional linguistic units in Extensive Graded Reading2019

    • 著者名/発表者名
      Kunitaro Mizuno
    • 雑誌名

      Journal of Extensive Reading

      巻: 1 ページ: 1-14

    • 査読あり
  • [図書] 英語教育における Graded Readers の文化的・教育的価値の考察2020

    • 著者名/発表者名
      水野邦太郎
    • 総ページ数
      404
    • 出版者
      くろしお出版
    • ISBN
      978-4-87424-824-9 C3082

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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