研究課題/領域番号 |
18K12456
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研究機関 | 江戸川大学 |
研究代表者 |
水野 邦太郎 江戸川大学, メディアコミュニケーション学部, 教授 (40320840)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 言語意識化タスク / Book Review Corpus / 頭出しチャンク |
研究実績の概要 |
言語意識化タスクを行うために,SRS (間隔反復学習)を開発した。さらに,より効果的な言語意識化タスクを行うために,リスニングよる Dictation を通した言語意識化タスクの試行版を開発した。Dictation では,「基本語」や「前置詞」といったインプット処理をスキップしてしまう可能性の高い部分に焦点を当てて教材を作成した。この試行版をさらに改善して、本教材の教育的効果を 2021年度の授業でみる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
構築したBook Review Corpusを分析すると,例えば,this book をキーワードに次のような「頭出しチャンク」を抽出することができる。
I’ve loved this book since …,My mom would read me this book when I was …,This book makes you stop and think about …,This book meant so much to me that …,This book gives me the opportunity to …,This book has a great impact on … This book teaches a powerful lesson of …
このような機能表現を,学生が本の紹介をするときに少しでも活用できるようにするために,抽出した慣用表現をデータ・ベースとして構築していきたい。
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今後の研究の推進方策 |
既存のシステムに、さらに様々な機能を実装して Version 2 を開発する。そして以下のように授業で実践し効果をみる。①速読システム Version 2 を開発し「解釈能力」の促進を図る。② Dictation Version 2 を開発し,言語意識化の高揚を図る。③ SRS Version 2を開発し,言語意識化の高揚を行う。④ 慣用表現データ・ベースを構築し,本を紹介するタスクをサポートする。本を紹介し語り合う、様々なトピックについて対話をするウェブサイトを開発する。
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次年度使用額が生じた理由 |
既存のシステムを,授業でより効果的に活用し運営するためにシステムの改善を図り,以下の Version 2を構築する: 速読システム Version 2,Dictation アプリ Version 2,SRS Version 2。さらに,慣用表現データ・ベースと,本を紹介し,様々なトピックについてコミュニケーションができるウェブサイトを構築する。
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