本研究成果の意義は、認知心理学における知見を外国語学習に応用し、外国語学習をいかに効果的にできるかを探った点にある。本研究によって、認知心理学で調べられている単純なスキル(例:単語の暗唱)や外国語の語彙習得における最適な学習スケジュールが、必ずしも外国語の文法習得にはそのまま適用できないことが明らかになった。また、個々の学習者の持つ認知適性などの個人差要因を考慮した上で、最適な学習間隔を推定するための基礎的なデータを得ることができた。最終的には、個々の英語教育現場・生徒の状況に合わせた指導法・教材・カリキュラム開発に貢献し、研究成果を日本の学校などの社会的場面へ応用することが期待できる。
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