R4年度は、研究計画書に沿って研究を進めた。本研究の成果を国際学会で2度発表した。 授業実践においては、学内での新型コロナウイルスの感染状況を慎重にみながら、可能な範囲で、学生の主体性を重んじた、対話的な授業実践を重ねていった。その授業形式は、コロナの状況に応じて、対面形式・遠隔形式での課題演習・オンライン上での課題のデータ共有など、柔軟な授業運営がなされた。R3年度も同様に対面での発話が難しい状況も時にあったため、学生の感染状況を慎重に見極め、困難な場合は遠隔での意見交換の活動を積極的に取り入れていたので、学習者はその運用方法には徐々に慣れていたという状況だったため、授業の運営には大きな支障はなかった。昨年度と同じクラスを2クラス継続して担当したことにより、教員と学習者の間に信頼・教育的愛情・感受の精神が根付き、授業運営が前年度よりもスムーズに勧められたという実感が得られた。一方で、継続的な活動を通して集めたデータの分析は、個々のクラスのコロナ感染の状況が異なり、比較や分析に非常に時間を要しており、結果として研究成果を論文に反映させるタイミングがやや遅くなってしまった。 研究成果の論文投稿は、研究期間の終了後(R5年度)となってしまうが、新たに得られた知見を論文や著書の形でもって成果を公表することを検討している。また、本研究を通した教育実践・学生の活動状況、これまでの研究結果から構築した新授業デザイン案についても、公表予定である。
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