研究課題/領域番号 |
18K12510
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研究機関 | 沖縄国際大学 |
研究代表者 |
秋山 道宏 沖縄国際大学, 総合文化学部, 准教授 (90813767)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 沖縄経済 / 米軍基地 / 経済界 / 建設業界 / 占領と経済 / 同族企業 |
研究実績の概要 |
2020年度は、新型コロナウィルスの感染拡大によって、沖縄県内および日本国内外での調査の遂行が困難となった。そのような条件下であったため、本年度の研究においては、可能な範囲での資料調査(沖縄県立図書館)の継続的な実施と、これまで実施したインタビュー調査結果の文字起こし(5件)を中心に行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の進捗状況としては、新型コロナウィルスの感染拡大により調査の実施が制限されたため、やや遅れている。特に、資料収集の現状としては、この間課題としていた、戦後沖縄の建設業における入札データの収集が進んでおらず、また、米国の国立公文書館での資料収集も実施できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度は、新型コロナウィルスの影響を受けることを一定程度想定しつつ、下記の通り追加での資料調査・インタビューを実施し、研究成果の整理・公開を行っていく。 まず、資料調査およびインタビューは、対象を絞って実施する予定である。資料調査については、基礎資料の収集はおおむね終了しているため、建設業の歴史的な成立過程と米軍基地建設との関わりに限定して実施する。ただし、米国の国立公文書館については、資料収集が現実的に難しいと考えられるため、沖縄県公文書館の所蔵資料で活用できる資料を再度洗い出し、米国側の資料の収集にも努める。 また、インタビュー調査だが、2019年度に公表した研究論文で浮かび上がった「戦後沖縄におけるグループ企業の歴史的な形成」という視点も重視しつつ、政治経済において重要な位置を占めてきた國場組(企業グループ「國和会」)を対象とし、可能な限りインタビューを実施する。 最後に、研究成果の整理・公開に関しては、これまでの調査で得られた知見から経済界と建設業界の通史について概説的なまとめを行い、書籍としての刊行をめざす。この作業と関連し、個別的な論点については、研究ノートや論文も執筆し公表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度に入ってからの新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、当初予定していた調査研究が実施できなかったため。2021年度については、新型コロナウィルスの感染状況も考慮しつつ、研究計画に基づいた適正な執行を行う。
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