| 研究課題/領域番号 |
18K12516
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| 研究機関 | 中央大学 |
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研究代表者 |
宮間 純一 中央大学, 文学部, 准教授 (10781867)
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| 研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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| キーワード | 大名華族 / 佐倉藩 / 堀田家 / 秋田藩 / 佐竹家 / 旧藩社会 / アーカイブズ |
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| 研究実績の概要 |
本年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、調査・研究が思うように進まなかった昨年度の状況を受けて、その補完的な文書調査・研究を主として行った。2021年度も、感染状況が完全に解消したとは言いがたい状態であったため、研究代表者が居住する東京近辺での活動を主とした。
本研究は、大名華族家に伝わったアーカイブズ（文書等の記録）を収集・分析することで、近代の地域社会において旧藩関係者が果たした役割を解明しようとするものである。主なフィールドは下総佐倉藩であるが、まず「下総佐倉 堀田家文書」および「下総佐倉 岩瀬家文書」の調査を千葉県佐倉市内で継続して実施した。その過程において、「下総佐倉 堀田家文書」に関連する史料が、旧堀田邸（佐倉市内）の襖から新たに発見されたので、佐倉市教育委員会の協力を得て、襖の下張文書の剥離作業を行った。現在もこの作業は継続中である。また、秋田藩について、人間文化研究機構国文学研究資料館が所蔵する秋田藩大館給人「中田家文書」の調査も実施した。その他にも関連文書・文献の調査を必要に応じて実施した。
上記の調査結果をまとめるべく、論文を執筆・発表するとともに、シンポジウム「大名華族家と地域社会」 2022年2月26日 加賀藩研究ネットワーク 、科学研究費助成金・基盤Ｂ「地域社会史の視座に立った旧藩社会の総合的研究 ―『旧藩地域社会論』をめざして―」（課題番号 21H00571、研究代表者：宮間純一）にて「旧藩社会をめぐる研究の現状と課題」と題する研究報告を行った。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本来の研究計画では、千葉県佐倉市内における堀田家文書の調査は、複数人の協力を得て実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染症への対策として、ごく少人数での調査とせざるを得なくなった。史料所蔵機関の休館期間や出張調査の範囲を研究代表者が所属する東京周辺に制限せざるを得ない期間が続いたため、秋田県や長野県などにおける調査が十分実施できなかった。そのための遅れが生じている。
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| 今後の研究の推進方策 |
2020年度の感染拡大以来、十分に実施できなかった文書の調査について、史料所蔵機関が再開しており、また長距離移動をすることも可能になりつつあるので、これまでの遅れを挽回する。また、佐倉市で新たに発見された史料については、継続して調査を実施する。2022年度は、最終年度であるためそれらの成果を論文としてまとめる。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、十分な出張調査が実施できなかったため、次年度使用額が生じた。今年度調査を実施し、使用する計画である。
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