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2022 年度 研究成果報告書

第二次世界大戦後のアメリカ合衆国を軸とした人道援助と福祉思想の国際連環

研究課題

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研究課題/領域番号 18K12534
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
研究機関関東学院大学 (2019-2022)
一橋大学 (2018)

研究代表者

小滝 陽  関東学院大学, 国際文化学部, 准教授 (00801185)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードリハビリテーション / ワークフェア / 第二次世界大戦 / 朝鮮戦争 / キューバ難民 / ベトナム戦争 / 福祉思想 / 国際史
研究成果の概要

本研究の成果は第一に、第二次世界大戦後に生じた、福祉分野の国際交流とその帰結を描いた点である。連合国の専門家の接触によって媒介された福祉思想は、韓国の戦争被害者に対する授産事業、パキスタンでの福祉教育、合衆国内のキューバ難民再定住政策、南ベトナムでの戦争避難民支援につながり、福祉思想の国際的連鎖を形成した。
第二の成果として、上記の国際連環の中で福祉思想に生じたジェンダー面での変化を指摘した。具体的には、合衆国内や南ベトナムで難民向けに実施された公的扶助制度と女性に就労を促す政策のセットが、母子家庭向け公的扶助の受給者を対象とした米国ワークフェア政策の原型と見なせることを示した。

自由記述の分野

アメリカ現代史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の意義は大きく分けて2点あり、1つは第二次世界大戦後の各国における福祉政策が、戦争と冷戦のような国際政治上の対立と深くかかわりながら展開したことを示したことである。また、そうした福祉の展開が専門家による国際交流の中で形成されたことを指摘し、しばしば一国内に閉じた問題として理解されがちな福祉政策について、より広域的な視点から考察する方法を示したことが、本研究の第2の意義である。

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公開日: 2024-01-30  

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