研究課題/領域番号 |
18K12541
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
角田 奈歩 東洋大学, 経営学部, 准教授 (10623209)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ファッション / モード / ファッション産業 / パリ / 18世紀 / 19世紀 / 都市史 / 商業史 |
研究実績の概要 |
2022年10月29日,オンライン・ワークショップ「ファッションが産業になる:フランス,アメリカ,日本,ソ連,イタリアの過去とインドネシアの現在」を開催した。当初計画では2020年度にフランスから研究者を招聘して実施する予定だったが,当該研究者が急逝されたこと,コロナ禍で対面ワークショップが困難になったことなどから,日本人研究者2名を対面招聘,2名をオンライン接続の形で編成し,招聘研究者についても新型コロナ対策を施した上でオンライン形式で実施した。研究の進行具合や参加者の変更に伴い,ワークショップの内容も当初計画から変更したが,亡くなられた研究者の研究内容についても,著書の内容をまとめて紹介する形で取り扱った。結果として,パリに留まらず,また時代もより幅広く,ファッション産業の様々な事例について考える機会となった。成果公表については,現在,参加者や出版社などと協議しつつ,書籍としての出版を目指している。 また,このワークショップに関連し,パリと東京のファッション産業成立期の状況の比較を試みるため,日本のファッション産業を専門とする研究者を招聘し,パリについてすでに作成しているのと同様の手法で手工業・小売業分布の作成に取り掛かった。 なお,海外調査については,まだコロナ関係が万全とは言えない状況であること,翌2023年度に在外研究を控えておりより動きやすい状況になることが見込まれることから,翌年度に繰り越すこととした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症流行により,当初の計画の一部が実行できない状況にあった。一部については実行したが,オンラインに形式を変えることとなった。
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今後の研究の推進方策 |
さらに1年間の期間延長が承認されたため,2023年度に残る海外調査を行う。ただしこれについては,代表者が2023年度に在外研究を行うこととなったため,当初計画より必要費用が減ることが見込まれる。ここまでの延長により予定とは異なる内容についても公表と議論の場を持つ必要性を感じているため,場合によっては2023年度にもう一度別のワークショップも開催する。すでに実施したワークショップの内容などと併せての成果公表も考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度から全額繰り越しを続けていた交付決定額については,オンライン・ワークショップに関連した分は2022年度に使用した。新型コロナウィルス感染症を巡る規制等が翌2023年度には変わること,また代表者が2023年度にフランスでの在外研究を計画していたことから,現地での調査がしやすくなると見込み,海外調査費用は2023年度に繰り越した。2023年度中に残る調査を行うが,在外研究中であり当初計画より必要費用軽減が見込まれるため,場合によっては2023年度中にもう1件別のワークショップ開催も考えている。
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