本研究では、ギザ台地に位置する、第4王朝時代のカフラー王(紀元前2472-2448年頃)のピラミッド複合体に組み込まれたスフィンクスならびにスフィンクス神殿と、ギザ遺跡から南に11キロに位置するアブシールに建造された第5王朝時代のラーネフェルエフ王(紀元前2404年頃)の未完成の王墓の3D計測調査を行った。加えて、これまで取得したギザの三大ピラミッドの3Dデータの生成とその解析によって、ピラミッド内部に「セケド2」という勾配が用いられ、外部には「セケド 5 1/2」が用いられていることを定量的なデータで示すことができた。これらのデータは、オンライン・アーカイブによる、データの一元化を行った。
|